“Stay hungry, stay foolish”をあなたの言葉とするために
はじめまして、山本と申します。「せんのみなと」の思いに共感し、各地旅先での新しい出会いから自身のライフキャリアと向き合う企画「キャリアツーリズム®X(クロス)」の事業開発・戦略をご一緒しています。
○自己紹介
今回、私のライフキャリアで得た教訓
について、お伝えできることがないか思案したのですが、かの有名なスピーチと重複してしまうという結論に達しました。
“Stay hungry, stay foolish”
スティーブ・ジョブズが人生を3つの教訓、“Connecting the dots” “Love and loss” “Death” にまとめたスピーチです
https://www.nikkei.com/article/DGXZZO35455660Y1A001C1000000/
私がこのスピーチと出合ったのは就活時ですが、これらの「たいしたことない」教訓が自分の言葉へと昇華でき始めたのはつい最近で、13年もかかってしまいました。その流れを内省し、どうすれば早く本質を理解できたか考察することで、皆様のご参考になればと考えました。
○私のライフキャリア
私は新規事業開発をキャリアの軸にしているのですが、きっかけは大学での恩師との出会いでした。入試(経営学)の試験監督が、関西弁の気さくな方で妙に記憶に残ったのですが、入学直後のクラス担当教授として早々に再会することとなったのです。
「この先生面白いな、専門は何だろう」
それが、ベンチャー企業や大企業の新規事業戦略でした。そして、事業で社会変革する「企業家精神」「イノベーション」というワードが、大学生にもなって私の厨二心をくすぐりました。その後、恩師のゼミで学び、その後の就職や転職で悩みながらも、20代の目標を「自分で納得のいく新規事業をつくること」として邁進しました。私にとってライフとキャリアが同一だった時期です。
目標は達成できたのですが、直後に二つの心理的変化を迎えました。
まず仕事について。事業を「つくる」ことに意識が向きすぎて、実現できると燃え尽き症候群的感覚に陥りました。さらに、当時の会社は解散を余儀なくされます。いかに社会を変えられると信じる素晴らしい取り組みも、継続できなければ社会は変えられない。理想に共感いただいたお客様も失望させてしまう。「アイデアは実現して意味があり、継続して価値がある」が私の信条となりました。
次に家庭について。30歳で子供が誕生しました。そのとき、先の目標達成以上の幸福感に気づきました。今でも仕事のやりがいが、子供が見せる喜びや成長に立ち会えたときの「幸福瞬間風速」を超えることはありません。あくまでキャリアはライフの一部なのだと痛感しました。
そこで30代はまず「生き方」を決め、そのうえでキャリアを定めることにしました。ですが一筋縄にはいきません。当時「どんな業界に根ざすか」を決めるのが最善と考えていたのです。結論を出せず、頭の中での堂々巡りに長い時間を費やしました。
その答えを「今」示さなくてはならなくなった契機が去年の夏。恩師と同じく入学直後のクラスで出会った親友を亡くしたことでした。
彼は、自分でものづくりしたいという思いが強くなり、単身北海道で農業を修業、地元で農家として独立しました。私は、彼の「生き方」が大好きでした。彼の野菜を販売するマルシェでは一緒に接客し、どうしたらもっと彼の野菜がお客様へ届けられるか議論しました。2日後にマルシェを控え、店に並ぶと聞いていたスイカを楽しみにしていた夜・・・突然の訃報。涙と嗚咽が訳も分からず止めどなく漏れ続けました。
彼の分まで自分の「生き方」を貫くことが手向けだと誓ったのですが、それでも肝心の「生き方」を決められません。いかに自分が平凡か洗い出され、やがて四十九日が過ぎた時、「お前は無駄に生きているな」と内なる自分の声が心を突き刺しました。さらにこう続きます。
「もう人生を終わらせるなら、最後に何をしたいか」
ふと出た答えは、仕事とは一切関係ない、自分でも意外なものでした。中学〜高校でクラシックギターを習っていたのですが、そのときの教本講師、そして中学3年時に講堂でライブをしてくれたジャズギタリスト、渡辺香津美さんの楽しげな演奏が浮かんだのです。
「ジャズギターを弾けるようになりたい」
早速ジャズギターを習うことにしました。久々に触れただけでなく覚えることも膨大で四苦八苦ながら、ワクワクが掘り起こされました。合わせて先生が、「数曲弾けるようになったら、早速ジャムセッションに行こう」と提案しました。ジャムセッションとは、その場で出会ったプレイヤー同士での即興演奏です。失敗してもいい、そのとき集まった人で感情や思いを表現する体験を繰り返すことが重要なのだと。
それは新規事業の考え方そのままじゃないか。正解がない中で思考錯誤し理想を実現しようとするアクション。結果が全てだが、理想へ挑戦する過程で出会える貴重な仲間。それらは、私にとって人生の喜びです。
30代の目標、いや、仕事に限らず人生のあらゆる場面において「ジャムセッションする生き方」を志すと定めました。そして、人が自分らしく挑戦することを妨げる、頭の中の不要な常識や社会の仕組みを変えていくための「ジャムセッション」を奏でるべく、私は今生きています。
○人生の本質は覚悟である
親友を失ったとき、一番に浮かんだ言葉があります。
「自分が甘かった」
私の人生は失敗が多いものの、それでも前を向いて挑戦するのは、かのスピーチや実体験、まわりの方の支援のおかげです。
なのに、本質を分かっていなかった。「覚悟」が足りていなかったのです。
他者のルールやニーズで生きることは正しくもあり、ある意味楽です。ですが、それは必ずしも自身の幸せに繋がってはいません。自分の幸せが何かを認め、今いる社会では全ての実現が難しいと感じた時、自分か社会を変えるための意思決定と行動は孤独そのものです。
その孤独を貫くことこそ「覚悟」です。私の親友にはその覚悟があった。私はそれに憧れるだけ。自分も命に限りがあることは変わらないのに見ないフリや忙しいフリ。大切なものを失うまで動けなかった馬鹿野郎です。ですが今は、その覚悟を持つことで、応援してくれる人が確実にいる充実した人生を過ごせると信じています。
覚悟を伴う意思決定や行動は、誰でもできます。誰もが人生の経営者であり、自分の幸せを追求する権利と責任は自分にしかないからです。
私と同じように、その覚悟が難しい方がいらっしゃれば、自身の存在や所属する社会は一つでないという事実を、まずは知ることだと考えます。「キャリアツーリズム クロス」では、ご自身にとっての幸せは何かを深堀しながら、現状(ケ)とは物理的にも離れつつその方に合った旅先(ハレ)で、覚悟を持っているからこそ、その場所だからこその人生を享受している方や社会との出会いを提供します。皆様の“Stay hungry, stay foolish”を見つけるお手伝いができれば嬉しく思います。
ーーお知らせーー
株式会社せんのみなとでは新たなサービスとして「キャリアツーリズム®X(クロス)」をリリースしました。
初回リリース記念として2024年4月19日よりにキャリアツーリズム®X(クロス)福岡を実施いたします。全1か月半のプログラムで5月2日に福岡市内で交流型フィールドワークを実施いたします。
2021年3月の創業以来、千葉県香取市の古民家のプログラムを中心に自己理解とやりたいこと・ありたい自分の実現までのライフキャリアコンサルティングを行ってきました。
20代後半~50代前半の会社員・経営者・フリーランス・主婦・キャリアブレイク中の方まで幅広くご利用いただいてきました。
・来てから一気に潮目が変わった
・今までの整理ができて、次のチャレンジが明確になった
・自分ができること、本当に実現したいことが分かった
とおっしゃっていただき、やりたい事・ありたい姿を実現されています。
旅の終わりは、自分らしい人生の始まり
真っ当に人生に向き合い、今後の潮目を変えて行きたい方へ。
新しい行動の一歩目としてぜひ、福岡までお越しいただきたいです。(わたしたちも千葉から向かいます!)
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