音楽がないと生きていけないって、こういうことか
どこかに自信があって
表現することを仕事にしたいとまで思うのは、
ラッドだのヨルシカだの、
好きな歌手が、俺の導き出した価値観と同じことを歌っているからなんだよ
ある意味共感なんだけど少し違って、
言うなれば感心と陶酔
上から目線だけど、
この人も俺と同じ価値観に行き着いたのか、
そして、
この人が売れてるんなら「俺の価値観だって売れるはずだ」、
って思ってしまう。
幻想を抱いてしまう。
でもきっとそういうことじゃなくて、僕と似た価値観の人なんて日本国民全員を見れば五万といて、
それをみんなに聞いてもらえる形で表現できるか
それが美しいかどうかにかかっているんだ
だからいつも一方通行なんだよ
だからいつも孤立すんだよ
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野田洋次郎は決して、みんなと違う色を持っているからすごいわけじゃない
みんなの心に眠る美しい色彩を引き出してそのまま表現できるからすごいんだ
だから共感できる
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人とちがう価値観で生きるって、
孤立しなきゃいけないわけじゃない
むしろ逆。
その価値観の伝え方次第でどうとでもなる
それは決して孤独な道ではない
だから音楽は辞めたくない