公開日に007見てきた(後半にネタバレを含みます)
本日2021年10月1日、やっとやっとやっと007の最新作『No Time To Die』が公開されましたね。コロナのせいで1年半・・・いや、ダニエル・クレイグがBondに戻ってくると聞いた時からずっとこの日を待っていたのです。なので実質、約4年と2か月も待たされている。全裸監督どころではないレベルの“お待たせしすぎたかもしれません”です(全裸監督は見たことありません)。なので、台風が来ているにも関わらず、有休をとってまで見てきました!
僕はもともと007が好きというわけではないのですが、my love ベン・ウィショーがQになってから3作この作品を追ってきました。前作からは大好きなレア・セドゥも出演しているのでもちろん映画館で鑑賞していますし、ロンドンに行けばQとBondの出会いの場を聖地巡り(巡ってはいない)してしまうくらいには好きなのです。ちなみに、スカイフォールはなによりもハビエル・バルデムの悪役ぶりが素敵なのでおすすめです。
まあ、そんなダニエル・クレイグボンドの集大成『No Time To Die』。まず、言わせてほしい・・・。長ぇよ!!!!!!!!!!!!!!あの、長いからちゃんと鑑賞前にトイレに行きましょうねと言われていた『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』より8分も長い2時間43分。いや、長いけど全然飽きずにもう終わったの?という感じではあったのですが・・・。これから見に行く方(が大半だと思いますが)、上映前にちゃんとトイレ行きましょうね(隣の席の人は途中で離席されていました)。
とりあえずネタバレせずにいえる感想は、Qかわいい!出番沢山あって嬉しい!レア・セドゥかわいい!アナ・デ・アルマスかわいい!というくらいです。あと前作よりもハラハラするところが多くて、ちょいちょい「ひゃ!」とか、「oh my gosh」とか、見ながら思わず声に出てた気がします・・・(無意識なんです。隣で見ていた方ごめんなさい)。
なので、早速ですががっつりネタバレ感想を書きますので、まだ見ていない方は回れ右をお願いします!ちなみに、Q周りの感想はめちゃめちゃ長くなることが予想されるため、別で書きます!
そしてネタバレの前に・・・。字幕版で見る方はちょっと誤訳っぽいところがあったので、お気を付けください・・・。前半で2か所くらい、むむむってなるところがありましたので。私は字幕はあくまで補助として見ましたが・・・。
以下ネタバレを含みますので、見ていない方はご注意ください
ざっくりストーリーを説明すると、前作スペクターの後、マドレーヌ(前作だとドクタースワンの名前の方で呼ばれてる印象が強かったですね/レア・セドゥ)と引退したボンドは恋仲になったのですが、お互い過去に遺恨があって(ボンドはカジノロワイヤルのヴェスパーのこと)、その秘密と決別しようとしたのですが、急にスペクター(組織の方)が襲ってきて、マドレーヌ裏切った!?となって、二人はさよならします。それから5年後、Mが内緒で作っていた、DNAと融合させてそのDNAを持つ人だけを殺せる細菌兵器のようなものがスペクターに奪われ、新しい007やCIAから依頼を受けたボンドが奪還しようとしますが、実はスペクターじゃない敵(サフィン)がいて、その敵に兵器を奪われてさあ大変。敵を探すために、スペクターの親玉であり、投獄されているオーベルハウザー(ブロフェルド/クリストフ・ヴァルツ)に会いますがオーベルハウザーも兵器でやられてしまいます。マドレーヌと再会したボンドはマドレーヌの娘と会い、マドレーヌ親子を追ってきた敵から逃げるも、マドレーヌ親子は敵であるサフィンに捕らわれてしまいます。サフィンが兵器を大量生産している島に連れていかれるマドレーヌ親子、00部門に復帰し、かつての仲間たちや新007とともに救出に向かうボンド。果たして無事マドレーヌ親子を救出し、兵器から世界を守れるのか?という感じです。
いつもオープニング曲の前はボンドの任務から始まっていましたが、今回はマドレーヌの幼少期から。能面かぶったラミ・マレック、マジで怖かったです。そしてなぜ能面・・・?(この謎は最後まで解き明かされない)
この能面、ティザーでも最初のトレイラーでも出ていて、ほかのトレイラーでも印象的だったので物語のキーなのかなと思っていたのだけど、ただの過去と現在をつなぐアイテムというだけでちょっと拍子抜けしてしまいました。ストーリー全体を見た時のアイテムとしてはよかったんですがトレイラーで期待させすぎた感。あと、幼少期のマドレーヌと対峙しているサフィン(ラミ・マレック)が大人だったので、ここの年の差どれくらいあるんだろう・・・と思ってしまった・・・(演じてるレア・セドゥとラミ・マレックの年の差は4歳しかない)。
冒頭のボンドとマドレーヌお互い暗い過去を抱えながらも、過去を忘れようとしたのに敵に襲われて決別するシーン、実は別れ際のマドレーヌの仕草がずっと気になっていて、電車に乗って、電車が閉まる前に手でお腹を押さえるんですよね。その場面で、「もしや、ボンドの子供・・・?」と思ったのですが、再会してすぐは全くそんなそぶりがなく。思い違いか?と思っていたら・・・やっぱり!!!あれ伏線だったんですね!みなさん気づいているのだろうか・・・。もう見たよって人と語り合いたい!!!!!!!子供が登場するシーンもいいですよね。明らかにボンドの子でしょ?って感じなのに全力で否定するし、ボンドがどんどんお父さんになっていくのも見どころの一つに思いました。子供のためにサフィンに土下座するシーンとかこれまでのボンドからは考えられない。
今回は、スカイフォール、スペクターで登場しなかったCIA局員のフィリックス・ライター(ジェフリー・ライト)が登場します。最後にちょっと花持たせよう感がすごかったですが・・・。そして今回初登場するCIAのパルマ(アナ・デ・アルマス)がとてもかっこよかったです。ただ、「え!?ここでさよならなの!?」っていうくらい登場シーン短くて再登場してくれなかったので悲しかった。がっつりスリット入ったドレスにハイヒールで大立ち回りするのめちゃめちゃかっこよかったです。
スペクターの時も話や場所として日本が登場していましたが、今回はさらに日本という要素が強く出ていました。幼少期のマドレーヌを襲ったサフィンがかぶっている能面もそうですが、プライベートのQが使用していた酒造の前掛けのようなエプロンや、サフィンのアジト兼実家(!?)の島は日露がもめている場所(おそらく北方領土あたりなのか?)にあり、アジトの庭には枯山水のような庭園がありました。あと、ボンドとサフィンが対峙したシーンも畳の間でしたし、奥の方に祠?みたいなものもありましたね(ボンドも正座して最終的には土下座してたし)。これは、今回の監督であるキャリー・フクナガが日系3世であることも関係しているのかなと思ったのですがどうだろ。というか日本人なので頭こすりつけた土下座がすっごい誤っている行為だとわかるけど、海外の人が見てもわかるんだろうか・・・。まあ、セリフでもめっちゃ誤ってたからわかるのか・・・?謎です。
ちなみに島の実際のロケ地(?というか島の外観?)は、どうやら北欧あたりの島のようです。
最後の最後でサフィンとボンドが戦うシーン、これまでの戦闘シーンと比べるとめちゃめちゃあっさりしていたんですが、細菌兵器みたいなやつをサフィンが持っているというシーンがその前にあって、絶対それ使うんだろうなって思ってきたらほろりときてしまいました。そして最後には逃げるのをあきらめてミサイルが撃ち込まれる島に残るボンド・・・。Qのディスプレイにはオフラインの文字が・・・。
ラストは00部門の仲間たちがボンドを思ってウイスキー?を飲んでいるシーン、そしてボンドの車でドライブするマドレーヌ親子のシーンで終了。
てっきり、エンドロールの後にちょっと流れる感じでボンド戻ってきた感出すのかなと思ったのですが、それもなく・・・。ボンド本当に死んだの!?!?となった。エンドロールの後に「James Bond will return」みたいな感じのテキストが流れたのですが、これはダニエル・クレイグボンドがということではなく、James Bondというシリーズは続きますよということなのかなと思いました。何にしろ悲しい最後でした。
映画全体を通しては、カジノロワイヤルからちゃんと話がつながっている感が出ていてよかったです。スペクターで親玉倒してそのあとどうなるの?という心配があったけど、サフィン(ラミマレック)という新しい親玉が出てきてもちゃんと話が続いている感があったので。あとは、アクションシーンや銃撃シーンがとてもよかった。ボンドが階段をのぼりながら敵を倒していくシーンとかすっごいハラハラしたし、ここでQのアイテムが役立つのか!!!みたいなシーンもあってよかった。あと、Qの感想はまた別に書きますが、Qとボンドの掛け合いも相変わらず英国人っぽい皮肉交じりでとてもよかったですね。
Q出演シーンの感想はまた後程!!!
久しぶりにもう1回見たい!!!!!と思えた映画でした。