【映画】SAND LAND:イケオジ冒険活劇を観てくれ
SAND LAND(サンドランド)観てきました!
タイトルから分かる通りラオ推しです。
自己紹介すると、サンドランドは原作未読。
それどころか鳥山明作品にはほぼ触れていません。ドラゴンクエストのキャラデザの方、と言った方が馴染み深いです。
本作については映画『THE FIRST SLAM DUNK』の予告でめいっぱい見かけていまして、王子のテンションからこれは夏休みの子供向け映画だろうなぁ〜と思ってました。
思い込んでました。
…渋い映画だった…!
直前でウィリーズ・ワンダーランドを観ていたこともあり「悪い保安官の次は良い保安官だ〜」と呑気に構えていましたが、保安官ラオが強いのかっこいいの。
これはイケオジの活躍を見る映画や!!
そもそも登場キャラが、悪魔の王子にイケオジ保安官にお付きのおじいちゃんに、おじさんにおじいさんにおじさんに…あとは妙な格好をしてる悪党グループが、なんと2組も出て……。
(砂漠じゃ妙な格好した奴らしか闊歩しちゃいけない決まりでもあるのか!?)
イケメンもかわいい女の子も出ない。
こんなんベルゼブブの可愛さで保たせるしかないやん!
冒険活劇での醍醐味となるアクションも、化け物から逃げるため砂漠をかっ飛ばしたり、トンファーを使って戦うラオだったり、ベルゼブブがひたすら平手打ちで人間を懲らしめていったり、シーフがフックアクション頑張ったり、丁寧に骨太で描写される戦車の立ち回りに…!
…地味だな!
いや、いぶし銀!これはいぶし銀!
ラオは基本的に「立ち回り」で解決していくんですよね。地道に着実に、機転を効かせて攻略していく。
一方でベルゼブブは魔物なので悪魔らしいパワーで…と言っても基本的には人間を上回る身体能力にモノを言わせるタイプなので、こちらも派手さは無い。
王子、終盤に能力を解放して戦うシーンはあれど、姿も大きく変わらず回復力とか爆発とかいうものなのでやはり地味さはある。
(…2500年も王子してたって言うならピンチの時に真の姿が解放されるのかな!お父さんクラスになれとは言わないけどちょっと姿形かわったりとか!……ってほんのり期待しちゃうじゃん!)
(鳥山明はそんなことしないと言われたら着席するしかない。己は鳥山明のことを何も知らない)
シーフは仕事服がサンタなの良かったです。フツーに寝巻きとして使ってるのにも笑ってしまった。
シーフは語り口も軽妙で良いキャラでした。お気に入りです。この3人での旅が見られてよかったよ。メインメンバー全員好きです!
あとはやはり戦車戦の渋かっこよさですね。いや〜どうしても渋いんですよね…太陽を背にした作戦、金属レーダーの撹乱、アレ将軍と戦った時の決着の付け方…戦車乗りとしての技術が伺える。ラオ、かっこよすぎるよ!
サンドランドは行きて帰りし物語にラオの復讐劇が混ざっていく構成で、わかりにくいところがいっさい無く、ラオの掘り下げが段階的にあり理解しやすかったです。掘り下げが丁寧だからこそ、ラオのことすごく好きになっちゃったわけで…。
結論、サンドランド面白かった!
とても良い映画!
ぜひ観てほしい!!
…だからこそ、なんで自分の周りであんまり話題になってないの?と少し掘り下げたくなりました。
自分が受けた印象(偏見です)
①初動の決め手不足
…原作ファンならいいけどそれ以外には?自分は予告映像から「ターゲット範囲外」と感じた。
※予告映像…ベルゼブブが夜更かしや歯磨きせずに寝た悪事を自慢するシーン
②リピート欲不足
…映画のつくりが上手すぎて「1回で大満足!」となる(視聴経験として良いことです)
…なにしろ本作、画面の説明能力がめちゃくちゃ高い。説明セリフ無しに、画面や展開での状況説明が上手い。あれなんだったの?がほぼない。全てが納得、ゆえに。
③周囲への勧めにくさ
…登場キャラやアクションが渋め路線からの「そういうの好きな人には勧められそうだけど…」勧め文句として「鳥山明が好きな人は絶対に観てこい!」に収束してしまうのもわかる気がします。
しかし!
ここで!
期待しているのが!
ゲームが開発中〜〜〜〜!!
これゲームにして何をするの?と思ったんですがPV観て手のひら返しました。
いろんなメカでめちゃくちゃ大暴れしてるーー!楽しそう!アクションいっぱいやってる!
グラも良い!!
これはゲームの出来次第で、映画、もっといける!
ひょっとしたら逆だったかもしれないと思うけど!映画のヒットからのゲーム売り上げ見込みだったかもしれないけど!
不安要素は発売日「未定」だけ!
というわけで、まだまだサンドランドの世界は楽しめそうです。
ゲームもいい出来になることを楽しみにしてます。
みんな、サンドランド、観よう!
ラオを観よう!
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