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追えば追うほど遠ざかる 2021.5.8

人生の節目のタイミングに、文章てらこやを受ける方は少なくない。
タイムラグには個人差があれど、表現や行動、表情などから、
本来のその人に戻ったり、よりその人らしくなっていく様を感じられると素直に嬉しいし、
自分にとっての編集とは、そういう仕事なんだろうと改めて感じる。

言葉という頭ばかりへのアプローチにはある一定のラインからは限界があるため、身体へのアプローチにも着目して、メディカルアロマコーディネーターの資格を取った。
これからは言葉からも身体からも、相手が心地いい自分を表現するための編集に、より深く取り組んでいくことになる気がする。

すでにあるものを見失い、忘れてしまい、当然だと勘違いする。
求めているものが遠いどこかにあると思ってしまう。
果たして、追えば追うほどに感性の余白が削り取られ、穏やかさも心地よさも、その感覚を閉ざしてしまうことがしばしば。
自分も含めて人間は、そんなチャーミングでユーモラスな存在。

だからこそセンジュ出版は、発行する本や提供するサービスで、
編集という対話を通じ一人ひとりの本来の表現を促すためにできることを、
考え続けていきたい。


#今日の一冊
#ある一生
#ローベルトゼーターラー
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