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千住暮らし100stories

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千住のrealを知る100のものがたり
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2023年7月の記事一覧

【story22】まちに物語を紡ぐ珈琲(千住宿 珈琲物語)-千住暮らし100stories-

千住宿 珈琲物語 店主 望月章雄さん・59歳 とある週末の朝、コーヒーが香る店内は開店早々にほぼ満席に。「カウンターなら空いていますけど、いいですか?」と、来店客をハキハキした口調で案内する女性。カウンター席の向こうには、コーヒーを淹れたり、トースターで食パンを焼いたりとテキパキ動く男性の姿がある。忙しいはずなのに、ゆったりした空気が流れるこの空間は、今年で36年を迎える喫茶店『千住宿 珈琲物語』。マスターの望月章雄(あきお)さん、妻の充子(あつこ)さんが営んでいる。 高

【story18】整体カフェで幸せを-千住暮らし100stories-

高木みほさん 31歳 整体カフェ「Reliev(リリーブ)」は「せんつく」の1階にある。せんつくは10年以上空き家だった民家をリノベーションした複合コミュニティスペースで、「千のつくるが行き交う」がテーマ。人と人が交わり楽しみながら暮らしをつくっていく――そんなぬくもり溢れる場所の一角に、人を癒したいと2年前に独立した高木さんが、今年6月、曜日で変わる「アロマ整体」と「カフェ」のお店を始めた。 福の神になりたくて整体カフェ――なんて魅惑的な取り合わせだろう。ほんのりとアロ

【story17】まちに根づく家具職人-千住暮らし100stories-

家具屋 イヱノ イシワタ ノブユキさん 42歳 1人で営むからこその自由で忙しい日々インテリア好きなら無垢材の家具が気にならない人はいないだろう。千住にもそんな無垢材の家具を1点1点製作する工房がある。イシワタ ノブユキさんが営む家具屋 イヱノだ。 千住の南東から北に走る墨堤通りに沿って、千住スポーツ公園と千寿小学校の前を行き過ぎ、足立宮元町郵便局間近の緩やかな曲がり路を過ぎると、清々しいガラス張りの入口を持つ古民家が現れる。ここが家具屋 イヱノの工房兼ギャラリーに当たる

【story16】好きなまちに家を造る-千住暮らし100stories-

わだらぼ一級建築士事務所 和田真寛さん 37歳 地方移住、二拠点生活といったワードは、コロナ禍で見聞きする機会がさらに増えている。千住にも、家族で二拠点生活を楽しむ人がいる。『わだらぼ一級建築士事務所』代表の和田真寛さんだ。千住と茨城県大子町(だいごまち)に中古物件を買い、自身の手でリノベーションし、奥様と2人の娘さんと4人で暮らしている。茨城ではサウナやゲストハウスの運営を始めようと、現在はその準備に忙しくしつつ、家族との時間も大切にしながら理想の暮らしを形づくっている最