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⏰もしも、時間をあげたりもらえたり出来たら、#12
前回のあらすじ →#11 こちら から
A君・B子は、技術者 S氏と出会った
2人は納得して帰った。
しかし、説明の内容には、いくつかの疑問は残った。
日本の地球温暖化について
昨今の日本の気温上昇は異常だ。年々激しくなってきています。
少し前までは、「気温が体温くらいまで上昇」で驚いた期間は長くなく、今はもう体温どころか40℃超えの地域があったりします。
地球温暖化の日本と世界の出来事としては、
1997年「京都議定書採択」(COP3) を聞いたことがあるでしょう。
先進国が6つの温室効果ガスを削減する数値目標・期間が掲げられました。
実はMr. X と技術者 S氏この2人は、これに関わる政府指定機関の特命調査員だったのです。
対応から対処へ
時間をあげたりもらったりすことと地球温暖化は、何が関係するのでしょうか?
政府機関は、世界規模でこの問題に関して対応することがそもそも難しいのではないかと判断していたのでした。
経済は安定(あるいは向上)したまま、温暖化に対応することなど大手はできるかもしれないが中小企業にとって経営上大きな問題です。
そこで、対応するのではなく、対処するほうに舵を切ったのだった。
日本中の気温を物理的に1-2℃下げることは不可能です。 しかし、体感なら可能なのかもと判断したのでした。
サマータイム
日本では、「サマータイム」または「夏時間」などと言われています。
暑い夏の間に、時計の針をずらすことにより我々の生活もその分ずれることになります。
海外では、「デイライト・セービング・タイム」と呼ばれています。
実は、戦後すぐに日本でも導入したことがありました。
1948 年 5 月 2 日から 1948 年 9 月10 日まで
1949 年 4 月 3 日から 1949 年 9 月 9 日まで
1950 年 5 月 7 日から 1950 年 9 月 8 日まで
1951 年 5 月 6 日から 1951 年 9 月 7 日まで
結局、批判的な議論が展開され廃止となりました。
調査内容
A君・B子は、治験者として採用されていたのだった。
人は時間をずらされることに対して、どのような影響があるのかどのような反応が起こるのかを試されていただけでした。
それから、この調査においてとても重要な要素は、腕時計でした。
人はいかに腕時計すなわちスマートウォッチに操られて錯覚を起こすかが大きな課題でした。
Mr. X が、A君・B子へ時間を交換していたと話していたことも実は錯覚で、2人はまんまとそのスマートウォッチにだまされていたのだった。
1日26時間と喜んだA君の時計は、24時間をゆっくり、26時間として進ませておいたのだ。B子はその逆に。
人は信じていたスマートウォッチに操られる結果になったのだった。
続く
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