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介護現場の事務負担を軽減へ - 厚生労働省が介護保険被保険者証のペーパーレス化を推進

介護情報基盤の整備に向けた取り組み

介護現場における事務負担の軽減を目指し、厚生労働省は介護保険被保険者証のペーパーレス化を推進しています。この新たな取り組みでは、利用者、自治体、介護事業所がそれぞれ必要な情報を閲覧・把握できる「介護情報基盤」を整備し、被保険者証や負担割合証の情報を格納する予定です。これにより、マイナンバーカードを用いて必要な情報を迅速に引き出せるようになります。




紙媒体の被保険者証との併用方針

厚生労働省は7月8日に開催された社会保障審議会・介護保険部会において、2026年4月からの運用開始を目指す構想を説明しました。担当者は「紙媒体の被保険者証の廃止は念頭にない」と強調し、マイナンバーカードと紙媒体の併用方針を示しました。高齢者や自治体、介護事業所などの意見を尊重し、それぞれの事情に配慮した対応を進める考えです。




ペーパーレス化による業務効率化の期待

今回のペーパーレス化の目的は、アナログな紙ベースのやり取りをデジタル化し、業務の効率化を図ることです。マイナンバーカードに一本化することで、利用者は被保険者証を管理する手間が省け、自治体も紙の印刷や郵送作業を大幅に削減できます。また、介護事業所においても、被保険者証や負担割合証の確認・入力作業が簡略化され、利用者が証明書を紛失した際の対応負担も軽減される見込みです。




介護事業所への支援策と課題

ペーパーレス化の運用が始まると、介護事業所は利用者のマイナンバーカードを読み取る端末の導入などの環境整備が必要となります。厚生労働省はイニシャルコストやランニングコストを考慮した支援策を検討しており、「多くの事業所に参画してもらえれば利便性が高まる」と担当者は述べています。


さらに、マイナンバーカードを持っていない高齢者への対応や既に交付されている被保険者証の取り扱いが今後の検討課題となります。会合では、認知症の高齢者への配慮を求める声や、自治体や介護事業所の人材不足、新たな仕組みに対応するための負担を踏まえたスケジュール設定とルール作りを求める意見が相次ぎました。


厚生労働省はこれらの課題に対して、引き続き具体的な議論を進め、現場の意見を反映させながら、より良い介護サービスの提供を目指します。


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