フランス人のウェルビーイング意識
今回は、一般的にフランス人が他の先進諸国、特にアメリカ、中国、メキシコ、インド、ブラジル、エジプトなどの肥満大国と比較して、比較的健康体を維持できている原因についてお話します。
今日のフランスでは、ウェルビーイング(健康・幸福産業)市場はファッションや高級品産業、あるいは航空宇宙産業よりも大きいそうです。終わりの見えない急成長市場でしょう。
現代社会におけるウェルビーイングの追求は、単なる流行ではなく、私たちの社会習慣に深く根ざした大きなトレンドです。
なぜこれほど大きなウェルビーイング市場が存在するのか?
今日、フランス人は生活のバランスの探求を人生の原則にしている。
よりよく食べ、よりよく生き、よりよく愛し、よりよく働く...。
実際、「ウェルビーイングへのアクセスは、今や幸福のための必須条件」(イプソス社)となっています。。フランス人の2人に1人(45%)が、過去6ヶ月間に少なくとも1回は身体的な健康を改善するために行動を起こしたと答え、3人に1人(36%)が、定期的に健康に関する記事や本を読んでいると答えています。日々人々が読む雑誌には健康に関する記事がびっしりと詰まっています。
フランス人の4人に1人は、すでに専門家に相談したり(26%)、特定の食品サプリメントを摂取したりしている(23%)。最後に、10人に1人以上のフランス人が、ヨガ、瞑想、リラックス呼吸法などのリラクゼーション活動を実践している(13%)。「フランス人、フィットネスとウェルビーイング」調査(イプソス-フォームエキスポ)によると、フランス人の61%がスポーツに参加しており、3年前より6ポイント増加している。1500万人近くのフランス人がボディ・フィットネスに参加している。健康維持予防が動機のリストのトップに挙げられています。
健康で若々しくありたいというのが、ウェルネス市場における消費者の主な動機だそうです。
フランス人はいつまでも美しく健康でありたいと思っている。
そのためには、健康的なライフスタイル、食事、スポーツ、代替医療、予防医療、マッサージなどを通じて、病気を予防するのがウェルビーイングです。
その目的とは、世界保健機関(WHO)が西洋世界の災いとして認識しているストレスレベルを大幅に軽減し、少しでも健全な生活を営むということです。
今のパリ市内のどこを見ても、カフェでゆっくり過ごす人もいれば、劇場や映画などに行く人たちも多いですが、いつどこでもジョギングをしている方々を見かけます。
昔からファッションや化粧など美意識高い系のフランス人ですが、それを支える元の資本である健康意識も非常に高いのが実感できます。