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「J.S.A.ワインエキスパート2024二次試験」に一発合格した勉強法

こんにちは。

わたしは、ワインエキスパートの二次試験対策を試験1か月前から開始し、一発合格しました。

本記事では、「これからワインエキスパートを受けてみようかな」という方に、わたしが実際に使用した教材や、大まかなスケジュール、勉強法などをお伝えします。




J.S.A.ワインエキスパートの試験内容

「J.S.A.ワインエキスパート」とは何ぞやというお話は、以前の記事でしましたので、ここでは試験内容について少し書いておきます。


一次試験の内容

まず、J.S.A.ワインエキスパートの一次試験は、CBT形式の試験で、基本4択問題です(たまに筆記問題や、6択なども出ます)。

問題は、受験申込した際に自宅へ届く、『日本ソムリエ協会教本』という公式テキストに記載の内容から出題されます。だいたい6~7割の点数が取れれば、一次試験は突破できるようです。


二次試験の内容

次に、二次試験では、スティルワイン4種(赤ワイン2、白ワイン2)、スティル・ワイン以外のアルコール飲料1種を、銘柄がわからない状態でテイスティングして、その特徴や素性を答えます

二次試験でも、回答は選択式です。

スティル・ワイン4種については、外観、香り、味わいについて語群の中から選んでコメントを作成します。また、生産国、主要ブドウ品種、ヴィンテージなどについても、選択肢の中から回答します。

また、スティル・ワイン以外のアルコール飲料1種は、銘柄を4つの選択肢から回答するのみです。

↑スティル・ワインでは、こんな感じの「テイスティング用語選択用紙」に沿って、解答をしていきます。



筆者の二次試験対策方法

さて、8月中旬に無事に一次試験を通過したわたしですが、その後、実家への長期帰省などで、二次試験対策はほぼ何もやらないまま約1か月が過ぎました(ダメ人間)。

二次試験対策をやり始めたのは、9月8日。人生初のテイスティングが、ちょうど、試験の1か月前という、1次試験に続き再びギリギリのスケジュールとなってしまいました(笑)

そんなこんなで焦りながらも、試験までの1か月間で、主に以下の3つを行いました。


1.近所の酒屋さんで4回講義を受講

わたしは、はじめから、二次試験は独学では無理だと思っていたので、近所の「ワインスクールを開催している酒屋さん」へ申し込み、9月8日より計4回の講義を受けてきました。

酒屋さんでの講義は、がっつり実戦形式で、毎回「スティル・ワイン4種、その他のお酒2種」を机に並べ、本番と同じ50分間でテイスティングし、マークシートに解答を書くというものでした。

その後、みんなで答え合わせしながら、先生からアドバイスをいただくのですが、中身が濃すぎて、毎度あっという間に時間が過ぎていきました。一応2時間の講義なのですが、先生がとってもやさしくて、3時間くらい熱弁してくださることもありました(笑)

また、その酒屋さんでは、「その他のお酒」も自由に試すことができたので、毎回講義のあとに、いろんなお酒を飲んでみては、「ベネディクティンは、ちょっとコーラっぽい…」などとコメントを書いて覚えていきました。

ちなみに、酒屋さんの講義は、4回で26,000円でした。他のワインスクールに比べたら、かなりリーズナブルかなと思います。出会えてよかったです(笑)



2.ヴィノテラスの小瓶セットを家で実践

ヴィノテラスhpより引用

次に、家での練習です。ワインを1本1本購入するのは、価格的にも厳しかったので、わたしは、ヴィノテラスさんの小瓶24本セットを買いました。

こちらのセットは、テイスティングシートもついており、非常にタメになりました。いろんな品種・いろんな国のワインが入っているので、初めて飲む品種も「こういう味なのかぁ」と試すことができてよかったです。

お値段は、税込25,400円(2024年10月現在)と、決して安くはないのですが、ワインを個別に24本揃えるよりは、はるかにお得だと思います。

ちなみに、テイスティングで苦手だなぁと思った品種を、後日個別に購入することもありました。例えば、木樽のシャルドネと、ステンレスタンクのシャルドネを買って、飲み比べてみたり。

自分の得意不得意を見極めるためにも、この小瓶セットは非常に役立つと感じます。



3.YouTubeでの学習

それから、YouTubeでテイスティング関連の動画を観て、基礎を学びました。

わたしの場合、テイスティングの経験が一度もなかったので、9月8日に酒屋さんで初めての講義を受けた後、あまりの基礎力のなさに愕然としたんです…。そのため、その後1週間くらいは、YouTubeを使用して、座学をしました。毎日4~5時間はやっていたと思います。

特におすすめなのは、「Blind Wine Tasting」というチャンネルの、ソムリエ2次試験対策シリーズ(全部で24本動画があります)。それから、「ソムリエ佐々木」というチャンネルの、エアーテイスティングシリーズです。

どちらも、どんなコメントをすればいいのかがわかりやすく説明されているので、非常に役立ちました。

今回、時間もなかったので、わたしは書籍を1冊も読みませんでしたが、時間があれば、本を読むのもいいと思います。



二次試験での筆者の回答

そして、いよいよ2024年10月7日(平日真っ只中)、二次試験を受けてきました。

ちなみに、2024年の二次試験会場は、全国16か所に分かれていましたが、いずれも名立たるホテルばかり。恐らくどこも照明がシャンデリアなので、自宅で練習しているときとワインの見え方が違うのではないかなぁと思います。


ちなみに、2024年の二次試験当日のタイムスケジュールは、以下の通りでした。

 11:30 開場
 11:40 オリエンテーション
 11:50 テイスティング試験(50分)
 12:50 解散

今年は、いつもよりちょっと遅いスタートとの噂を聞きました。わたしは普段12時頃お昼ご飯を食べるので、試験中おなかが空いてしまい、ちょっと困ったのを記憶しています(笑)



1.白ワイン1本目

さて、ここからは、実際に試験で出されたワインの、筆者のテイスティング解答を書いていきます。

1本目の白ワインは、
 ・品種:ミュスカデ
 ・生産国:フランス
 ・ヴィンテージ:2021

でした!

それに対して、わたしの解答は
 ・品種:リースリング
 ・生産国:フランス
 ・ヴィンテージ:2021

ぎゃー、見事にワインの「タイプ」を外してしまいました。

わたしは、香りをかいだ時に、柑橘を感じたので、アロマティック品種かな?と思ったんです。

香りの第一印象「開いている」「フレッシュな」にしてしまったけど、
果実等は「柑橘」「青リンゴ」「スイカズラ」「アカシア」と無難に選択したので、この辺は取れてるかな?と期待。味わいの甘みも「ドライ」にするなど、コメントは結構なんとか乗り切ったんじゃ?と思っています。

でも、ニュートラル系品種をアロマティック系品種ととらえてしまったのは、残念でした。



2.白ワイン2本目

次に、2本目の白ワインは、
 ・品種:シャルドネ
 ・生産国:日本
 ・ヴィンテージ:2023

でした!

それに対して、わたしの解答は
 ・品種:シャルドネ
 ・生産国:アメリカ
 ・ヴィンテージ:2022

色がそこまで濃くなかったので、ヴィンテージを2022としましたが、2023年だった…!あと、品種はあっていたものの、日本のシャルドネだとは全然思いませんでした。樽の香りをすごく感じたので、そのあたりの部分点は取れていたのかなと思います。



3.赤ワイン1本目

お次は、赤ワインです。1本目は、
 ・品種:カベルネ・ソーヴィニヨン
 ・生産国:アメリカ
 ・ヴィンテージ:2021

でした!

それに対して、わたしの解答は
 ・品種:シラーズ
 ・生産国:オーストラリア
 ・ヴィンテージ:2021

ニューワールドだ!と感じながらも、国も、品種も、がっつり外しました。しかし、以下の細かなコメント
・外観の色調「紫がかった」「ガーネット/ダークチェリーレッド」
・濃淡「濃い」
・果実等「ブラックベリー」「ブラックチェリー」「牡丹」「土」
・香辛料等「シナモン」「ナツメグ」「甘草」「ロースト」
・アタック「強い」、甘み「豊かな」、酸味「なめらかな」
・タンニン分「力強い」、バランス「力強い」
は、だいぶ合っていたのでは?と思います。
でも、比較的簡単だったといわれるこのワインを外したのは痛かったです。



4.赤ワイン2本目

最後の赤ワインは、
 ・品種:サンジョヴェーゼ
 ・生産国:イタリア
 ・ヴィンテージ:2020

でした!

それに対して、わたしの解答は
 ・品種:ネッビオーロ
 ・生産国:イタリア
 ・ヴィンテージ:2020

自身が飲んだことないサンジョヴェーゼが解答という、悲しい結末(笑)イタリアの風は感じたものの、わたしはネッビオーロを選択してしまいました。ちなみに、果実・花・植物は、「乾燥イチジク」などで攻めようか迷ったけど、結局無難な「土」などを選択しました(笑)ワインの評価を「複雑性があり、引き締まった」にしたけど、ここが合ってたか謎。はやくコメントの模範解答が見たいです。



その他のお酒

そして、最後に「その他のお酒」。
今年は、「バーボンウイスキー」が正解でした。

ヴァニラ?ココナッツ?っぽい香りがムンムンしていたので、わたしも迷わず「バーボンウイスキー」を選択。勉強が追い付かず、その他のお酒は自信がなかったので、比較的簡単な問題でラッキーでした。



まとめ

さて、今回は、ワインエキスパート二次試験の勉強方法や、実際の自身の解答をお伝えしました。

こうやって見てみると、わたしは4つのスティルワインのうち、品種は1つしか当たってないんです…!今回受けてみて、「外観」「香り」「味わい」のコメントがいかに重要かを改めて感じました。


ちなみに、わたしは、もともとワインに全然詳しくもなかったし、そこまでお酒も強くありません。「まぁ、お酒を飲むときは、ワインを選ぶかな」というくらいでした。

でも、どうせ選ぶなら、理解して選びたいし、夫と飲むときにも、より楽しく飲めたらいいなぁという思いで、昨年勉強を始めたんです。

正直、勉強をしているときは、すごく大変で、「ただの趣味の勉強なのに、なんでこんなにやらなきゃいけないの?」と、投げ出したくなるときもありました。

でも、実際5か月ほど勉強を本気でがんばってみて、挑戦してみてよかったなぁ!と心底思っています。一生懸命がんばる体験って、何事にも代え難いですよね。

でも、もちろん、資格を取ることがゴールじゃなくて、ここからわたしのワインライフが始まると思っています。

なので、今後はもっといろんなワインを味わって、自分なりのテイスティングコメントをつけたり、ワイナリーを訪問したりもしたいなぁ。

あと、今まで海外旅行に興味がなかったんですが、ワインの勉強を通して、行ってみたい国が格段に増えました!夢がどんどん膨らみます。

ということで、長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。これからワインの資格を取ってみようかな?と考えている方に、この記事が参考になったらうれしいです。

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