「J.S.A.ワインエキスパート2024一次試験」に独学で合格した勉強法
こんにちは。
わたしは、2024年5月より「J.S.A.ワインエキスパート」の資格取得に向けた勉強を独学で行い、8月11日に一次試験を通過しました。
本記事では、「これから独学でワインエキスパートを受けてみようかな」という方に、わたしが実際に使用した教材や、大まかなスケジュール、勉強法などをお伝えします。
J.S.A.ワインエキスパートとは
まず、ワインエキスパートとは、一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)が認定している、ワイン愛好家の方向けの民間資格のことです。
認知度の高い「ソムリエ」を1985年から認定している日本ソムリエ協会(J.S.A.)が、ワインと関係のない職業についているワイン愛好家の方にも同等の資格を…!という要望を受けて、1996年にワインエキスパートの資格を設けました。
なお、ワインに関するプロ向けの資格である「ソムリエ」は、受験するのに3年(日本ソムリエ協会の正会員は2年)の関連職種実務経験が必要なのと同時に、現職であることも求められるのに対し、「ワインエキスパート」は、満20歳以上の成人なら誰でも受験ができます。
とはいえ、「ソムリエ」よりも取るのが簡単な資格なのかといえば、そんなことはまったくありません。
試験準備のための公式テキストも同じですし、試験の形式もほぼ同じ。難易度・合格率もほぼ変わらないのです。
つまり、職業的なバックグラウンドによって受験できる資格が変わるけれど、「ソムリエ」と「ワインエキスパート」は同じ格の資格だと言うことができます。
筆者のワイン歴
そんな難関な資格を受けようと思ったわたしですが、もともとワイン愛好家だったの?と聞かれると、そんなことは決してありませんでした。
ワインを好きになってきたのは、3年前くらいからで、しかも、よくもわからずスーパーなどで「金賞」とか「おすすめ」とか書いてあるワインをただただ選んでは、週末の晩酌のときにいただく程度でした。
しかし、2023年初夏に、「ワイン一年生」という本をたまたま読んだことがきっかけで、もう少しワインの知識を深めたいなと思うように。
そして、2023年の9月に「ワイン検定ブロンズクラス」、同年11月に「ワイン検定シルバークラス」を試しに受けてみたところ、ワインの面白さにすっかりハマってしまったのです。
そして、2024年度のワインエキスパートを受けてみよう!と決心しました。
受験勉強に使用した教材
さて、それではここから、わたしが実際に行った勉強法をお伝えします。
まずは、勉強に使用した教材から。わたしが使った教材は、4つでした。
1つ目:日本ソムリエ協会教本
1つめは、「日本ソムリエ協会教本」です。
ワインエキスパートの受験を申し込むと、この教本が送られてくるのですが、他サイトでは、教本は相当に分厚いので(700ページ以上あります)、使用しないほうがいい。と書かれていることが多いです。
しかし、ワインエキスパートの一次試験は、この教本の中から出題されるため、言い回しなどを覚えておくと、テストで有利だと私は思います。
なお、教本の章は、国ごとに分かれているのですが、国によって内容の厚さが全然違うので、「今日は日本、今日はルーマニア…」などと国別に勉強すると、「フランス」で確実につまづきます…ご注意を(笑)
2つ目:受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座 ワイン地図帳付き
次に、2つ目の教材は「受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座 ワイン地図帳付き」です。
わたしは、公式テキストをメインに使っていたので、こちらの教材は、補助として使用していました。
特に、教本のオーストリアの章が、非常に難しかったので、この杉山先生の本に非常に助けられました。
公式テキストで、つらつらと文章のみで書かれているところも、こちらの教材では図解でわかりやすく載っていることが多く、また地図も豊富なので、理解が進めやすいと思います。おすすめです。
3つ目:ワイン受験.com
そして、3つ目の教材は「ワイン受験.com」です。
ワインスクール講師の山崎和夫さんが作られた、素晴らしいサイトです。紙面じゃないのもあって、膨大な量の知識が学べます。
わたしは、約10万問が収録されている「ソムリエ、ワインエキスパート試験の問題集」のみ購入しました。
1年間5,000円という破格なのもすごい。
4つ目:cyun吉(ちゅんきち)のワインchannel【ワインソムリエ】
最後に、4つ目は、「cyun吉(ちゅんきち)のワインchannel【ワインソムリエ】」というYouTubeです。
1つの動画が、15~20分ほどのちょうどいいボリュームになっていて、各章の重要な項目を記憶するのにもってこいです。
最近のテストの傾向や、「ここは出やすいよ」という部分もサラッと教えてくれるので、公式テキストの中で、覚えたほうがいいところ・覚えなくていいところを選別するのにも役立ちました。
受験に向けた勉強スケジュール
次に、わたしの勉強スケジュールをお伝えします。
まず、お伝えしなければならないのは、わたしの勉強スケジュールは、あんまり参考にならないかも…ということです(笑)
本来ならば、半年~1年前から、スクールに通って勉強するのがいちばんいいと思います。
しかし、わたしの場合は、ちょうど春に引っ越しや、子供の入学・入園があり、3~4月にかけてほぼ勉強ができなかったんです。そのため、生活が落ち着いた5月頃から勉強を開始しました。
また、費用面から、頑なに独学にこだわってしまいました。
正直、「3か月×独学」だと、すごいタイトです。受験直前の時期は、すべてのカタカナがワインの名称や、生産地域に見えるくらい、切羽詰まっていました(笑)
そのため、できれば時間に余裕をもって、3月頃から勉強を始めることをおすすめいたします。
ということで、参考にならないかもしれませんが(念押し)、わたしの勉強スケジュールを大まかにお伝えします。
2024年3月:受験申込
ワインエキスパート試験2024の受験申込は、3月1日からだったのですが、わりと早い段階で申し込みしました。
しかし、その頃は、長男の卒園準備、引っ越し準備、引っ越し先での入学、娘の入園準備に追われ、ワインの勉強どころじゃないという。
その後、引っ越し先の住所にワインエキスパート試験の教本が届くも、まったく開くことなく、2か月が過ぎました。
2024年5月:公式テキストの読み込み、YouTubeに頼る
引っ越し先での生活にだいぶ慣れてきたため、ゴールデンウィーク明けにようやく勉強を開始。ここで初めて、公式テキストの分厚さに驚愕します。
しかし、スクールに加入する気持ちはその時点でもまったくなかったので、覚悟を決めて、そこから毎日公式テキストの読み込み&YouTubeで理解を深める日々を始めました。
この頃は、毎日2~3時間勉強していたと思います。
日々、公式テキストを読んでから、YouTubeを見て、重要そうなところに線を引いたり、ノートに書きだしたり…という勉強法です。杉山先生の本の地図帳もよく活用していました。
ちなみに、わたしは、「ワイン概論」「日本」「アメリカ」などから始めて、「ボルドー」や「ブルゴーニュ」は後半に回しました。
よく、ボルドー・ブルゴーニュを先に覚えろ!と言っている方がいますが、わたしは正直何でもいいと思います(笑)
わたしにとっては何もかもが難関だったので、何から始めても一緒という感じでした。
2024年7月:怒涛のワイン受験.comライフが始まる
さて、ちょっとずつ読み込みが進んできたので、7月からは怒涛の「ワイン受験.comの問題集解きまくり期」に突入。
言葉通り、毎日ひたすら解きました。
一分野につき、何十回も問題集を解いて、だいたい満点が取れたら、次の分野へ行く。という感じで、ひたすら暗記を進めていきます。
結局、8月11日の試験日までに、9,753問を解きました。ワイン受験.comを作った山崎先生自身も、「1万問問題を解けば受かる」とおっしゃっているので、それくらいを目安にするといいのかなと思います。
ちなみに、わたしは、8月に入ってから、平均すると1日5~6時間勉強していました。そして、最後の1~2週間は、ワイン受験.comにある模擬試験を受けまくり、自分の点数をひたすら上げていく作業を繰り返しました。
まとめ
趣味の資格といっても、かなり難関な部類に入るワインエキスパート。わたしは、こんなに勉強したのは大学受験以来と思うくらい、必死になって教本と向き合いました。
そのおかげで、大人になってから学ぶ楽しさというのを味わえましたし、控え目に言っても、人生変わるな!と思えます。
ワインの知識をつけたい方はもちろんのこと、毎日退屈でつまらないなと感じている人にぜひおすすめしたい資格です!
なお、二次試験はテイスティングなので、また違った勉強法が必要になります。その点については、また別途お伝えしたいと思います。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が参考になったら幸いです。
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