【OKTA/Q2-2021決算速報】アイデンティティ・アクセス管理サービス(IDaaS)を提供するオクタ、2021年第2四半期の結果は売上◎、EPS◎、ガイダンス◎。予想上回るもAHは微落。今回も決算の詳細チェックとCANSLIM定点観測。
このマガジンは取り上げた企業の投資を推奨する意図は全くないことを改めて確認いたします。企業の業績チェック、ビジネスモデル、新着ニュースをシンプルに定点観測する読み物です。
(OKTAの会社概要・歴史・ビジネスモデル考察は「【OKTA/米国株銘柄分析】アイデンティティ・アクセス管理サービス(IDaaS)を提供するハイパーグロース企業の概要・ビジネスモデル・今後の株価見通し(将来性/成長性)を決算とCANSLIMの観点から考察。」を参照。)
「OKTA(ティッカーシンボル:OKTA)」のQ2-2021の決算結果が出ました。
After Hourで株価は決算を受けて微落。Q2決算及びガイダンスはアナリスト予想をしっかりクリアしてきました。同じSaasセキュリティ企業であるクラウドストライクも昨日は決算をクリアしましたが、4%近くの下落となりました。
(2021年9月2日時点の株価チャート)
(参考:Q1-2021決算)
OKTAの2021年第2四半期の結果
OKTAは、IDaaS(Identity as a Service)と呼ばれる「セキュリティサービス」を提供する企業です。
OKTAの主な収益源泉は法人にアイデンティティセキュリティを導入し、そこから発生する「サブスクリプション(サブスク)収入」です。サブスクとは、例えばアマゾンプライム、ネットフリックスなど月額で毎月顧客から支払いを受ける形態です。
収益形態から、非常に業績見通しがつきやすく、投資家からも未来が予測しやすくなるので好まれやすいです。サブスク企業の重要KPIはユーザー数ですね。
※企業決算分析をする上で、最優先で見なければならないのは、「実績(売上高・EPS・来期予想ガイダンス)」が決算前のアナリスト予想をしっかり上回っているかどうかです(ガイダンスを出さない企業もあるので注意)。
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(今回の結果のサマリー)
※YoY = year over year(前年同期比)
□ OKTA.Incの2021年第2四半期決算
・売上:$316M/YoY+58%(予想$296.52M)◎
・EPS:-$0.11(予想-$0.35)◎
・2021年第3四半期(Q3-FY22)ガイダンス
売上:$325M~$327M/YoY+49.5~50.4%(予想$322.93M)◎
EPS:-$0.25~-$0.24(予想-$0.34)◎
・2022年度(FY22)通年ガイダンス
売上:$1.243~$1.250B/YoY+48.8~49.6%(予想$1.22B)◎
EPS:-$0.77~-$0.74(予想-$1.11)◎
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売上・EPSは予想を全てクリア。RPO、NRRの水準(後続記述)を考えると、業績は非常に好調ですね。それでは詳細を見ていきましょう。
■ Revenue(売上高)
Q2-2021:$316M/YoY+58%(予想$296.52M)。
市場予想をしっかり超えてきています。
サブスクリプション収益が$$303M(YoY+59%)です。
過去の売上推移は以下です。
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※YoY = year over year(前年同期比)
Q1-2018:$83.62M
Q2-2018:$94.58M
Q3-2018:$105.57M
Q4-2018:$115.47M
Q1-2019:$125M(YoY+49.75%)
Q2-2019:$141M(YoY+48.52%)
Q3-2019:$153M(YoY+44.95%)
Q4-2019:$167M(YoY+44.91%)
Q1-2020:$183M(YoY+46%)
Q2-2020:$200M (YoY+43%)
Q3-2020:$217M(YoY+42%)
Q4-2020:$235M (YoY+40%)
Q1-2021:$251M(YoY+37%)
Q2-2021:$316M(YoY+58%)←New!!
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売上成長率は加速しています。力強いです。売上の79%が米国、21%が海外となっています。海外比率がAuth0の買収で飛躍しています。
■ EPS(1株当たりの当期純利益)
Q2-2021:-$0.11(予想-$0.35)
これで売上、EPS共にアナリスト予想はクリアしました。
EPS予想は「Yahoo Finance」で取れます。アナリストは保守的に予想を出すため、決算企業はこれを超えなければ市場から好感されません。
過去のEPS(non-GAAP)とYoYの推移は以下の通りです。
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Q1-2019:-$0.19
Q2-2019:-$0.05
Q3-2019:-$0.03
Q4-2019:-$0.01
Q1-2020:-$0.06
Q2-2020:$0.07(YoY +240%)
Q3-2020:$0.04(YoY +233%)
Q4-2020:$0.06(YoY +700%)
Q1-2021:-$0.1
Q2-2021:-$0.11 ←New!!
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前年同期のEPSが$0.07、今期は-$0.11。
■ Non-GAAP Gross Margin/Non-GAAP Operating Margin
Non-GAAP Gross Margin:
vs. Q2 FY21:-240 bps(76.5%)
Non-GAAP Operating Margin(営業マージン)
vs. Q2 FY21:-1100 bps(-7.8%)
■ Free Cash Flow Margin
vs. Q1 FY21:-460 bps(1.2%)
企業KPI
■ Workforce and Customer Identity Split
ワークフォース(従業員)アイデンティティがACVの64%、YoY+37%。
カスタマー(顧客)アイデンティティがACVの36%、YoY+54%。
*ACV=Annual Contract Value((年間契約金額))
■ Net Retention Rate(売上継続率)
NRRは既存顧客の売上を前年比で維持できているかを計る指標です。
Q2-2021も124%を達成しています。
OKTAはQ1-2019から120%前後の水準を維持しています。これはつまり、既存顧客の維持のみならず、さらに違うシステムを導入してもらったり、アップグレードしてもらい、売上を向上していることを意味します。
サブスクリプションのビジネスは顧客の維持がとても大変です。しかしOKTAは維持+αの実績を出していることになります。非常にビジネスが巧みです。
■ Remaining Performance Obligations (RPO)
RPOは受注残です。売上に計上される予定の契約になります。これは同じくWFH銘柄、8月30日決算のズームでも重要な指標になっています。
OKTAのRPOは右肩上がりの増加を継続。Current RPOがYoY+57%、RPOがYoY+60%。
この時点でOKTAのQ3-2021決算の実績は良い数字を出してくることはわかりきっています。(実際にガイダンスも良かったですね)
NRRとRPOはまだまだ増加しており、WHF銘柄の株価上昇トレンドは終焉を迎えていますが、OKTAはロングトレンド銘柄として今後も期待して良い銘柄なのではないかと思います。
■ Total Customer Count(総顧客数)
総顧客数は13,050社(Auth0顧客1,650含む)に到達し、引き続き右肩上がりの成長を続けています。OKTA単体で750社増えています。顧客数はなんと加速しています。
■ Customers with >$100K ACV
10万ドル以上の契約の顧客も今期は160社(Auth0の375社含む)増加。堅調です。
財務状況(資本配分/自社株買い/M&A)
■ 資本配分
OKTAは2020年に公募は実施していません。自社株買いの動きも特にありません。
■ M&A(auth0買収完了)
Q4-2020にアイデンティティプラットフォームを提供する「Auth0」を65億ドルで買収。5月6日にM&Aのプロセスは完了しました。
このM&Aに関しては、OKTAの総括記事を参照してください。(■ M&A項項目で)詳しく解説しています。
FY-2022ガイダンス
■ Q3-2021:
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・売上:$325M~$327M/YoY+49.5~50.4%(予想$322.93M)◎
・EPS:-$0.25~-$0.24(予想-$0.34)◎
・Non-GAAP Operating Loss:$35M to $34M
・Non-GAAP Net Loss Per Share:$0.25 to $0.24
・Weighted avg share count (basic):153 million
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■ FY-2022:
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・売上:$1.243~$1.250B/YoY+48.8~49.6%(予想$1.22B)◎
・EPS:-$0.77~-$0.74(予想-$1.11)◎
・Non-GAAP Operating Loss:$119M to $114M
・Non-GAAP Net Loss Per Share:$0.77 to $0.74
・Weighted avg share count:147 million
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CANSLIM定点観測
「CANSLIM」は成長株発掘法の著者、ウィリアム・オニール氏の成長株の見極めに用いられる判断指標です。
CANSLIMとは以下の頭文字です。これら全てを満たすと「大化け株」となります。(満たしていなくても有望銘柄として売買はOK、投資家の技量が試される)
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・C(=Current Quarterly Earnings=当四半期のEPSと売上)
・A(=Annual Earnings Increase=年間EPSの増加、高いROE水準)
・N(=New Products, New Management, New Highs=新興企業、新製品、新経営陣、正しい株価ベースを抜けて新高値)
・S(=Supply and Demand=株式の需要と供給)
・L(=Leader or Laggard=主導銘柄か、停滞銘柄か)
・I(=Institutional Sponsorship=機関投資家による保有)
・M(=Marker Direction=株式市場の方向)
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筆者が行った判定結果は以下の通りでした。(Q1→Q2)
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C:X → X
A:△ → X
N:X → X
S:X → X
L:X →
I:◯ →
M:◯ →
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一つ一つ見ていきましょう。
(2021年9月2日時点の株価チャート)
■ C(=当四半期のEPSと売上) ◯
C(=Current Quarterly Earnings)を見ていきます。
ここでは以下の2つを判定します。
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⑴ 当四半期のEPSが前年同期比で25〜30%以上か?
⑵ 売上が25%(または直近3四半期で伸び率が加速)以上伸びているか?
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⑴ 当四半期のEPSが前年同期比で25〜30%以上か?
当四半期のEPSが前年同期比で大きな伸び率を示しているかどうかを見ます。最低目標は25〜30%です。より保守的に見るのであれば40〜500%です。
OKTAのQ2-2021のEPSはマイナスであり、Q1-2020のプラスから転落しています。こちらは「×」です。
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Q1-2019:-$0.19
Q2-2019:-$0.05
Q3-2019:-$0.03
Q4-2019:-$0.01
Q1-2020:-$0.06
Q2-2020:$0.07(YoY +240%)
Q3-2020:$0.04(YoY +233%)
Q4-2020:$0.06(YoY +700%)
Q1-2021:-$0.1
Q2-2021:-$0.11 ←New!!
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⑵ 売上が25%(または直近3四半期で伸び率が加速)以上伸びているか?
次に売上の伸びを見ていきます。前年同期比で58%と25%以上伸びていますので、こちらはクリアですね。「◯」です。3四半期で伸び率は加速してはいません。
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※YoY = year over year(前年同期比)
Q1-2018:$83.62M
Q2-2018:$94.58M
Q3-2018:$105.57M
Q4-2018:$115.47M
Q1-2019:$125M(YoY+49.75%)
Q2-2019:$141M(YoY+48.52%)
Q3-2019:$153M(YoY+44.95%)
Q4-2019:$167M(YoY+44.91%)
Q1-2020:$183M(YoY+46%)
Q2-2020:$200M (YoY+43%)
Q3-2020:$217M(YoY+42%)
Q4-2020:$235M (YoY+40%)
Q1-2021:$251M(YoY+37%)
Q2-2021:$316M(YoY+58%)←New!!
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⑴「×」、⑵「◯」なので、C(=Current Quarterly Earnings)は厳しく「×」としておきます。
■ A(=年間EPSの増加、高いROE水準) X
ここでは以下の2つを判定します。
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⑴ 年間EPSが過去3年連続で増加しているか?
⑵ 企業のROEが最低でも17%を超えているか?
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⑴ 年間EPSが過去3年連続で増加しているか?
年間EPSが過去3年連続で増加しているかどうか、増加率が25〜50%以上の銘柄かを見ていきます。
こちらはQ2も終わったので通年ガイダンスを反映させますが、今年はM&A費用などもありEPSは加速しない見込みですね。「×」とします。
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2017年(参考):$-0.95
2018年:$-0.31(YoY+406%)
2019年:$-0.27(YoY+214%)
2020年:$0.13(YoY+307%)
2021年:-$0.77〜 -$0.74(通年ガイダンス)
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⑵ 企業のROEが最低でも17%を超えているか?
ROEが最低でも17%を超えているかどうかをチェックします。
OKTAは残念ながらFY2022は赤字でありROEは算出できず、クリアならずです。
⑴「×」、⑵「×」なので、A(=Annual Earnings Increase)は「×」ですね。
■ N(=新興企業、新製品、新経営陣、正しい株価ベースを抜けて新高値) X
N(=New Products, New Management, New Highs)を見ていきます。
株価が驚くような上昇を見せるには何か新しいもの(収益増加率を加速的に伸ばす原動力)が必要です。
製品はOK、しかし正しいベースを作って出来高を伴うブレイクアウト→新高値が必要です。
(製品部分はビジネスモデル記事を参照)
(9月2日時点株価チャート)
8月24日、8月25日には窓を開けて上昇しています。特にニュースはありませんでした。強目の出来高が入ってきていますが決算期待でしょうか。
機関投資家が入ったような動きをしていますが、見極められません。しかし強い出来高は入り株価は上昇しており、このまま上昇して、ベースを作り新高値を目指したいところです。過去最高値は$294です。まだ遠いです。
N(=New Products, New Management, New Highs)は今のところですが、「×」です。
■ S(=株式の需要と供給) X
S(=Supply and Demand)を見ていきます。
Sは以下の複数項目があります。一つずつチェックしていきます。
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⑴ 浮動株比率(大企業(米国基準で時価総額100億ドル以上)であれば経営陣が1-3%、中小企業であればそれ以上が望ましい)
⑵ 自社株買いをしている企業かどうか。
⑶ 企業の負債比率が低く推移しているかどうか。
⑷ 直近の出来高(機関の大きい買いが確認できるか)
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⑴ 浮動株比率(大企業(米国基準で時価総額100億ドル以上)であれば経営陣が1-3%、中小企業であればそれ以上が望ましい)
OKTAの総発行株式は145.53百万株です。(1億4千553万株)
(9月2日時点)
OKTAの浮動株の数は前回と変更ありません。比率は84.9%のまま。経営陣が株式を持って本気で経営をしていることを示しており「◯」です。
⑵ 自社株買いをしている企業かどうか X
上記「財務状況」の項目でも触れましたが、オニール流の「自社株買いをしている企業が望ましい」という点については、 OKTAは満たしていません。アップルやペイパルのように積極的な自社株買いを行う方針は出していません。
⑶ 企業の負債比率が低く推移しているかどうか X
次に、総資本に対する負債比率の低い企業かどうかを見ていきます。
過去2-3年で負債比率が減少していれば、利息支払い費用が削減されEPS向上が見込まれます。
こちらは年間で見る指標なので、今回はパスします。前回は「X」でした。
⑷ 直近の出来高(機関の大きい買いが確認できるか)
最後に、直近の出来高についてです。
Nの項目でも触れましたが、8月24日、25日に大きな出来高を伴って上昇しています。本日の決算発表後のAfter Hourで株価は下落しているようですが、場中にどのような動きになるのかを確認しましょう。
大きな出来高を伴って株価が上昇すれば、それは良い需給であり買いの判断がしやすいと思います。「△」ですね。
ここまでをまとめると、S(=Supply and Demand)は、⑴「◯」、⑵「×」、⑶「×」、⑷「△」、なので、総合的に判断すると厳しく「×」でしょうか。
■ L(=主導銘柄か、停滞銘柄か) X
業界内で最高の業績を記録しているかどうかを測る「L(=Leader or Laggard)」を見ていきましょう。
ここでは業界内上位2-3銘柄に入っているかどうかを判断します。
これは、レラティブストレングス指数が80〜90代かどうかで判断をします。
レラティブストレングス指数とは、ある特定の銘柄の値動きを市場の残りの銘柄の値動きと過去五二週間にわたり比較するものです。 各銘柄に1~99の数値が割り当てられ、高ければ評価が良いと判断されます。
2021年9月2日時点のOKTAのRS Rateは71でした。(5月26日時点では36なので上昇中、良い傾向)
上昇傾向ではありますが、オニール氏が銘柄検討を実施する際の、大前提となる「80」の数字を下回っています。IBDでも業界ランクが20位となっており、あまり芳しくありませんね。
OKTAは残念ながら、引き続き「L」(=Leader or Laggard)は「×」です。
■ I(=機関投資家による保有) △
I(=Institutional Sponsorship)を見ていきます。
株価を押し上げるには大きな需要が必要です。投資信託、年金基金、ヘッジファンド、保険会社など。機関投資家に保有されている銘柄であるかどうかが非常に重要になります。
また、その機関投資家は高いリターンを出す優秀な組織体(ファンド)なのか?という点も大切です。
見極め方として、最近の四半期で保有する機関投資家の数が着実に増加しているか、株主数が著しく増加しているか。
また株主となった機関投資家は誰なのかまで詳しく調べます。
「優秀なファンドが大人買いしているか」を満たさなければならないのでかなり高度な判定です。
まずはOKTAの機関投資家保有株数の直近の動きです。2020年末までは機関保有数は増加傾向でしたが、2021年に入っても継続して増加傾向となっていますね。前回は1-3月に減少しているように見受けられましたが、そこから増加しています。
(引用:Fintel「Institutional Ownership and Shareholders」)
以下はMarketSmithで確認できる、OKTAに投資をしている機関投資家(ファンド)の数です。こちらは昨年12月から横ばいですね。特に機関投資家の数自体は増えていません。ポジションは増えています。
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Jun-20:1,136
Sep-20:1,197
Dec-20:1,368
Mar-21:1,392
Jun-21:1,373
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直近の株主は以下の通りです(2021年3月30日時点/Yahoo Finance:Holders)。
Top Institutional Holders
大切なのは最近買ったアクティブファンドがいるかどうかです。
Top Mutual Fund Holders
以下超一流の4ファンドにOKTAは引き続き、保有されていると前回決算時の記事から紹介してきましたが、上記の赤字になってるファンド(ほぼ全て)がなんとQ1時点よりポジションを増加させています。
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□ ファンド名・・・10yr Performance(Before Tax)
・Fidelity Contrafund Inc・・・15.12%
・Morgan Stanley Inst Fd Inc-Growth Port・・・21.77%
・Price (T.Rowe) New Horizons Fund・・・19.71%
・Growth Fund Of America Inc・・・14.28%
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「機関投資家保有株数の直近の動き」でポジションが大きくなっていることが確認できましたが、上位株主が一斉にOKTAを買い進めているようです。
直近四半期(1-6月)で機関投資家の保有数量が増加。現在の上位株主から、優秀なファンドに購入されていることは確認できる状況、そしてポジションを増やしていることが確認できる。I(=Institutional Sponsorship)は「◯」です。
■ M(=株式市場の方向) ◯
M=Marker DirectionはOKTA株に関わらず全銘柄に関わることです。
「強気相場」であればハイパーグロース株を積極的に買っていっても良いとされています。2021年9月2日現在は「確固たる上昇相場」です。積極的に株を買っていってよい水準ではあります。
その根拠は週刊レポートで確認してください(毎週末に定期更新)。
2021年9月2日時点の株価チャート
8月24日、25日に大きな出来高を伴って上昇しています。本日の決算発表後のAfter Hourで株価は下落しているようですが、場中にどのような動きになるのかを確認しましょう。
大きな出来高を伴って株価が上昇すれば、それは良い需給であり買いの判断がしやすいと思います。
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