6月18日(日) ウィングス京都において、「フェミニズムの再生と再創造のために―グローバリゼーション・ポストフェミニズム時代における課題」を行います。
フェミニズム/ジェンダーをめぐる困難 牟田和恵(司会)
本パネルでは女性たちのありようが多様かつ困難な時代にフェミニズムはいかにして有効な理論たりうるかという挑戦に取り組んだ江原由美子氏『持続するフェミニズムのために—グローバリゼーションと「第二の近代」を生き抜く理論へ』(2022 年)に触発されフェミニズムの再生と再創造の可能性を探る。近年フェミニズムは女性とは誰かという問題を巡って葛藤しているが、フェミニズムや学問の基盤として自由で闊達な場が提供されるべきことがその前提であることを確認したい。
フェミニズムとグローバリゼーション 江原由美子
『持続するフェミニズムのために』を出版したのは、グローバリゼーションの時代においてどんなフェミニズムが必要なのかを考えることは不可避だと、強く思ったからであった。ロシアのウクライナ侵攻やそれに伴うエネルギー危機など、グローバリゼーションの動向を左右する出来事が続いている今日、その必要性はさらに強くなっているように思う。フェミニズムを大きな社会変動の中に位置づけながら、フェミニズムの未来を考えたい。
問いとして向き合い続けるフェミニズム 荒木菜穂
ポスト・フェミニズム、インターセクショナリティ、フェミニズムの複数性といったキーワードは、フェミニズムの現在において重要となるが、それらは、これまでもフェミニズムの活動の中で、常につきつけられてきた問いとの連続性を持つ。フェミニズムでなされてきた営みでは、これらの問いとのどのような向き合い方が示されてきたのか。そこから、現代においてフェミニズムを「生きる」上でのささやかなヒントを探していきたい。
フェミニズムの課題と未来 千田有紀
グローバル化と新自由主義の進展のなかで、フェミニズムは第 2 波フェミニズムが起こった当初とはまた異なった課題が生じている。第 2 波フェミニズムは、たんに階級やリベラリズムにも還元されない「女」の問題を掘り起こしたが、現在は「女」という集団が存在する/しないのか、その集団とはどのようなものであり/あるべきなのかという課題に直面している。フェミニズムの現状と将来像について発表したい。
日時
6 月 18 日(日) 13:00 〜 15:00
日本女性学会【分科会 E パネル報告1】
(京都市男女共同参画センターウィングス京都 セミナー室 B)*
フェミニズムの再生と再創造のために―グローバリゼーション・ポストフェミニズム時代における課題
参加費は:会員500円、非会員(常勤)1,000円、非会員(常勤以外の方)500円
予約は不要です。
*京都市中京区東洞院通六角下る御射山町 262 番地
地下鉄烏丸御池駅(5 番出口)または地下鉄四条駅・阪急烏丸駅(20 番出口)下車 徒歩約 5 分
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