そのパワフルで艶やかな歌声よ永遠に…大橋純子さん!大好きで大尊敬するヴォーカリストでした
今朝から突然の訃報に心が打ちひしがれています。大橋純子さんが亡くなられました。今年はミュージシャンの訃報があまりにも続いていて、残念ながら心が沈むことの多い一年になってしまいました。
その都度何かを書きたいと思ってはいたんですが、今回の大橋純子さんは私にとって特別な存在のヴォーカリストなので書かずにはいられませんでした。
私自身ヴォーカリストの端くれとして生きてきた身ではあるので、これまでの人生においてさまざまなヴォーカリストたちの曲をカバーして歌ってきました。
大橋純子さんの曲を初めてライヴで歌ったのは、大学のサークルの大先輩たちのバンドにヴォーカリストとして参加させてもらったときでした。先輩たちは基本ずっと”インストもの”を演奏していたのですが、”歌もの”も本格的に演奏したいということでありがたいことにご指名いただきました。
『大橋純子&美乃家セントラル・ステイション』名義でバンド活動をしていた頃の楽曲は演奏力の高さもさることながら、大橋純子さんのあの小さな体から発せられる声とは思えないほどのパワフルな声量とその圧倒的な歌唱力に魅了されました。私の歌い方はかなり色濃く影響を受けていると思います。
大橋純子さんの歌い方は日本人離れしていて、邦楽というより洋楽を聴いている感覚でしたね。最近のヴォーカリストたちは”ちりめんビブラート”っぽい人が結構多いんですが、大橋純子さんのビブラートはお手本のような美しいビブラートで、それもかなり参考にさせていただきました。
ディスコ調の「シンプル・ラブ」。サウンド的にも歌っていても心地よく、ラストの方のフェイク・パターンは、まだ引き出しの少なかった私はそのまんま歌っていたような気がします。「ペイパームーン」も歌うととても難しい曲だったのに、大橋純子さんはいとも簡単に歌っていて脱帽でした。「FUNKY LITTLE QUEENIE」なんて和製ファンクとポップスの見事な融合で、今聴いてもワクワクします。
ソロとして活動してからも多くのヒット曲を持っていますよね。「たそがれマイ・ラヴ」「サファリ・ナイト」「ビューティフル・ミー」「シルエット・ロマンス」「愛は時を越えて」。
私は特に「愛は時を越えて」が大好きでした。壮大なバラードで、この曲を歌っていると感情がこみ上げてきて涙が出そうになったものでした。
先日亡くなられたもんたよしのりさんとのデュエット曲「夏女ソフィア」も、パワフルとパワフルのぶつかり合いで本当にカッコよかった!!
松原みきの「真夜中のドア」とか、竹内まりやの「プラスティック・ラブ」など、いわゆる”シティボップ”が海外から大注目されてブームになりましたが、大橋純子さんも間違いなくその”シティポップ”を代表するヴォーカリストの一人だと思います。というか、やっぱり1970年代後半から1980年代にかけての楽曲たちはみんな素晴らしかったなーとしみじみ感じます。
今日は大橋純子さんの名曲たちを聴きながらこのnoteを書いています。やっぱりバンド時代の楽曲はピカイチ!思わず自然と体が動いてしまいます。
『大橋純子&美乃家セントラル・ステイション』のスタジオライヴのYou Tubeとか結構いろいろありそうなので、ぜひ聴いてみてほしいです!
パワフルでしなやかで艶やかで…唯一無二の歌声だった大橋純子さんは、私にとって”永遠のバイブル”です。どうかどうかその魂が安らかでありますように…。素晴らしい歌声を本当にありがとうございました!