55.93%前後の投票率。7割くらいに届くにはどうすればいいのか?答えは出ないけれど、考えてみたい。
渋谷のハロウィンでの大混雑ぶりをテレビで見ていて、果たしてこの仮装した若者たちはどの程度衆院選の投票をしてからここに来たんだろう?と考えてしまった。
確かに、予想より前倒しになってしまった衆院選。コロナ感染者の人数が急激に減って、10月一杯は時短要請等継続かと思われていたのがそれより前に解除されてしまった。そりゃ、その土日は街に久しぶりに繰り出す人が増えるに決まっている。
私自身はプライベートの予定があったので、期日前投票に行った。その時ある程度の人数が来ていたので、今回の衆院選は投票率が上がるのではないか?と勝手に予想していた。けれど、フタを開けてみたら55.93%前後とのこと。
若者と一括りにするつもりはない。若者の中でも政治のことを真剣に考えている人は沢山いるし、年寄りでも選挙に行かない人は行かない。
先日19歳の若者に「選挙に行くの?」と尋ねたら、
「そういえば、選挙あるんですよね~。Twitterとかで選挙できるようになったらやるけど、わざわざ出かけて選挙する気持ちが起こらないんですよね~。もっと若者に選挙のことをアピールしてくれればいんですけどー。もっとも、ニュース観ないんで。」
正直、ニュースを観ない君が悪いんだと思うけど・・・という言葉をグッと飲み込んで、苦笑でその場を逃げた。
将来的にそんな時が来ることがあるのかもしれないけれど、だったらマイナンバー制度が100%の日本人に行き渡らない限りは難しいと思うし、テレワーク浸透でさえまだまだ追いつかない日本においては、今のところ非現実的な気がする。
どこかの県で、指定会場ではなく誰でもどこでも選挙できる会場を設置しているというニュースを観た。例えばスーパーに設置すれば、買い物のついでに選挙をする気持ちになるという意見もあった。この件などは自治体で積極的に選挙に参加できるよう働きかけているわけで、自治体トップの力量によって対応が分かれるところなのだと思う。素晴らしい試みだと思う。
一体何のための政治なんだろう?
コロナ対応にせよ、自治体に丸投げで、それは医療従事者の方も昨日も口にしていた。東京も区によって対応が分かれいて、例えば江戸川区は保健所と病院とがきちんと連携しているから、コロナの幽霊病床はないそうだ。その先生はこの1年半でお休みは先週の月曜日たった一日。こういう方たちがいるからこそ、海外のような死者数にならずに済んできたのだと改めて感じた。と同時に普通に休んでいる自分が申し訳ないと感じた。
でも、これも国が絡んでいるというよりは、病院、しかもその病院で働いている医療従事者の方たちの裁量によって可能になる話しだ。日本はこういうところは先進国とは思えないほどで、政治家たちは一体どこを見て政治をやっているのかと真剣に思う。というより憂いてしまう。
正直、野党のやり方は下手くそだし、かといって与党支持がまだまだこんなに根強いのに驚いた衆院選だった。問題のあると思われる政治家、年配の政治家、落選した人の名前に納得するけれど、この人が支持されているのか?という人たちも沢山いる。
せめて7割くらいの投票率にならなければ本当の国民の意見は見えてこないと思うし「自分の一票で何かが変わるわけじゃないしー」という理由で選挙に行かない人たちの小さな一歩が沢山集まれば、それが未来の日本を変えるきっかけになるんだと信じたい。
そのためには、若者への選挙参加のアピールの仕方を政治家たちももっともっと考えなければならないと思うし、単に投票率の低さを一過性で終わらせないでしっかり分析して欲しいと思う。
もちろん、そのために自分自身もやれることがないのかどうか、今一度じっくり考えてみたいとも思う。まずは身近な若者たちを何とか選挙に引っ張りだせるように働きかけていくことが、小さな小さな一歩なのかもしれない。