″語彙力″を磨くには、オリジナリティー溢れる″自分の言葉″での表現を心がけることが大切
先日の『ノンストップ!サミット』、ゲストに明治大学・齋藤孝教授が出演していました。
あの安住アナウンサーの恩師であり、言葉に関する著書が爆発的に売れている方ですよね。ユーモアもある軽妙な語り口で、機会があればこの方の授業を生で受けてみたいと、実は前々から思っていたりします。
今回のテーマは【「ヤバい」「エグい」脱却!語彙力UPトレーニング】。
若い子に限らず今の時代、たとえば「ヤバい!」というたった一つの言葉で、本来の意味を超えた意味を持たせがちな傾向がありますよね。
ひと言で済むから楽かもしれませんが、本当の「ヤバい!」は否定的でマイナスの意味なので、「最高です!」「すごくいい!」はいつの間にか備わってしまった”新たな意味”ですからね。
noteを書いていても、この”語彙力”とはずっと格闘し続けているような気がします。同じことを表現するのに、別の記事では違う言葉を使って表現しようと心がけているつもりでも、つい同じ言葉を使ってしまいがちです。そういうときには自分の″語彙力″のなさを感じて、いつも打ちのめされます…。
齋藤教授いわく、
確かに、自分にこれこれこういう想いがあって、それをこの言葉で表現したら100%!の″ピタッとハマる言葉″が見つかったときには、この上ない幸せを感じます(笑)。
今回興味深かったのは、たとえば「先輩にごちそうになったお礼」を言う際、
「昨日はごちそうさまでした。お店のステーキ、ヤバかったです」
これを齋藤教授の表現では、
「細胞の一つ一つが爆発するほどおいしかったです」
出演者たちは齋藤教授がふざけているのかと笑っていましたが、ようするに「自分で考えた表現、オリジナリティーが大事。自分だけの表現を絞り出すのが大事」ということだそうです。
「どんな風においしかったのか?」という自分の気持ちを表現するのにありきたりの言葉ではなく、自分なりのオリジナリティー溢れる表現が大切だと。
これはある意味目からウロコで、これから”何か”を表現するときには意識的に心がけていこうと感じました。
ちなみに「語彙力UPトレーニング」としては、
写真の説明の方は「写真から得られるストーリーを、自分で考えられるようにするための訓練」。
”裁判官ごっこ”は「状況をきちんと把握し、感情的にならずに客観的な立場から判断して表現する訓練」だそうです。
最後に、斎藤教授への質問コーナーでのやり取りです。
齋藤教授の今回の話のポイントとしては、「自分が見聞きしたことを自分の言葉で、自分なりのオリジナリティーのある表現で、相手に的確に伝える力を磨くことが大切」ということだと感じました。
”語彙力”を身につけるのは一筋縄ではいかないわけですが、日々のちょっとした意識の変化で表現力はまだまだ無限に広げていけると感じました。これからも言葉への飽くなき探究心を忘れずに、noteを書き続けていこうと思っています。