″俳優・池松壮亮祭り″の夜~『A-Studio+』&『ララLIFE』~
池松壮亮といえば、つい最近ではドラマ『海のはじまり』の津野くん役が印象に残っています。
津野くんは難役でしたが、池松くんが演じたからこそ深みや説得力が増したと思います。しみじみ、上手い俳優さんだと感じながら観ていました。
池松くんといえば「映画俳優」のイメージが強くて、これまでテレビにはあまり出演してこなかったと思うんです。ましてやバラエティには…。
もちろん出演作の番宣ではありますが、このところテレビへの露出が急激に増えてきた感じがしていました。
そう思っていたら、昨年ホリプロから独立したんですね。今はマネージャーもつけないで、すべて自分でやっているそうです。衣装も、スタイリストなしで自前だとか!おしゃれ♡
昨日はドラマ『ライオンの隠れ家』をどうしてもリアタイしたくて、その後の『A-Studio+』も「そういえば今日は池松くんだった!」ということでそのままの流れで観ました。
『A-Studio+』の出演も8年ぶりとか。俳優としての鶴瓶のファンで、鶴瓶なら苦手なトークもしゃべれるかと思い出演を決めたそうです。
ボソボソとあの低い声で、淡々としゃべる池松くんらしさ全開でした(笑)。
池松くんの俳優としての背景については実はまったく知らなかったので、今回の『A-Studio+』で初めて知ることが多く新鮮な驚きばかりでした。
夢は“プロ野球の選手“の野球少年で、「野球カードを買ってあげるから」という親の言葉につられて受けたオーディションで『ライオン・キング』のヤングシンバ役に選ばれてのデビューだったんですね。
その後『ラストサムライ』で、トム・クルーズ、渡辺謙、真田広之というそうそうたる面々と共演して映画デビューとは!なんて華々しい経歴なんでしょう。この映画出演が、俳優として生きる大きなきっかけになったようですね。
ご両親、高校時代の同級生・倫太郎さん、仲良しの俳優・広瀬斗史輝、石井裕也監督…。
皆さんの語るエピソードで、池松くんの“謎のヴェール“が少しずつ剥がされていく感じでした。
「テレビに出てるアイツの姿は偽りの姿だ」という倫太郎さん。もっとテンション高い池松くんも見てみたいですね。
「そろそろ自分の腹を見せてもいいんじゃないか?人間の愛おしさは、ダメなところを見せられるかどうか。そこを出してもいいんじゃないか?」という石井監督。
独立してなんでも自分でやらなければならないのは大変だけれど、自分のできる範囲の人づきあいをきちんとしなければならなくなり、自分が人と話をすることで作品が形になっていくという喜びを今まさに実感しているようでした。
「やらされている」のではなく「自分のやりたいことをやる」…内面が大きく変化しつつある池松くんの、現在のありのままの姿が観られてなんだか得した気分になりました。
そして『A-Studio+』の後の番組『ララLIFE』のゲストも池松くんで、それもついでに観てしまいました(笑)。
MCの俳優・青木崇高はまだ池松くんと面識がなく、さまぁ~ずの三村は以前野球を一緒にやったことがあるとか。上手かったと言ってました。さすが昔は野球少年!話がここで繋がりました。
池松くんは「打ち上げ花火を作りたい」ということで、老舗の花火メーカー「三遠煙火」でオリジナルの打ち上げ花火を作る体験をさせてもらうことになりました。
最新作の映画『本心』のタイトル、つまり“本“と“心“の二文字を打ち上げたい!それからハート、“芯入りマジック牡丹“。4つの花火玉を作りました。
花火は打ち上がる角度によって見え方が変わってしまうので、専門家でも文字は滅多に作らないそうです。
玉に願いも込めて池松くんの花火玉は無事に完成し、池松くんのためだけの「スペシャル花火大会」が開催されました。打ち上げる場所まで100mの至近距離。こんな贅沢な「花火大会」うらやましい限りです。
「三遠煙火」によるオープニングアクトの後、池松くんの花火、そして「三遠煙火」によるフィナーレ。
“芯入りマジック牡丹“はキレイに打ち上がり、ハートはちょっと斜めに…。“本“は海を向いて、“心“は山の方を向いて文字としてはよく分からなかったけれど(笑)、わずか10分とはいえ自分のためだけの「花火大会」は、心にグッとくる感動があったようでした。
感情を表にあまり出さないタイプの池松くんが「感無量で、一生忘れられない思い出になりました」と、ちょっと興奮気味に口にしていました。
花火好きな私としても、こんな素敵な体験ができるならぜひやってみたいですね。
“素の池松くん“は真面目でシャイで、とてもピュアな人だということが伝わりました。″人間・池松壮亮″も魅力的で、とても素敵でした。
最新作の映画『本心』、非常に面白そうですね。池松くんがコロナ禍に原作と出会い、映像化にこぎつけたそうです。
AIの進化は目覚ましく、亡くなった人の情報をAIに入れて、そのAIの中で生き続けるというサービスも海外では開始されているらしいですね。
遺影を動かすとか、亡くなった方と会話するとか…。
私も失くなった人たちにもう一度会える感覚になれるなら、こういうAIの使われ方には賛成したくなってしまいます…。この映画、劇場で観てみたくなりました。
昨晩は、思いがけず″俳優・池松壮亮祭り″を堪能させてもらいました。池松くんの、これからのますますの活躍が楽しみです。
下世話な話で恐縮ですが、俳優・河合優実とのゴールインも密かに期待しています。才能豊かな″俳優夫婦″の誕生が待ち遠しいです。