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ヨーロッパ博物館訪問記: アテネ国立考古学博物館

こんにちは。年末ですね。
年末なのになぜか研究室にいます、松井です。作業が終わる未来が見えません。

さて、そんな私ですが😂本日はアテネ国立考古学博物館へ行った時のレポートです。

2024年5月2日に訪問。
世界最古のアナログコンピュータこと「アンティキティラ島の機械」を見に行きました。お目当てはそれのみ。

いつも通り、説明はほとんど省略の写真ベースで恐縮ですが、早速書いていきますね。


Εθνικό Αρχαιολογικό Μουσείο

場所はこちら↓

アテネの中心部にありますから、かなり行きやすいです。
現地では目的地に近づいた時、どの建物?って一瞬迷いましたが…開館時間前だったので長蛇の列ができており、すぐに分かりました(笑)

公式サイト↓

公式サイトから推察できます通り、この博物館…びっくりするくらい広いです。
見てこの外観↓

カッコ良すぎます。

しかし、とても1日で鑑賞できる規模の博物館ではありません。

ということで我々(星ナビライター部蝶さんと、わたし)は目的をアンティキティラ島の機械1つに絞り込みました。

それ以外の展示は見ません!
チケットを手に入れたらすぐにアンティキティラ島の機械を目掛けて直行します。

ちなみにチケットは特に問題なく、受付で当日券を入手できました。
(平日だったからかもしれません。お出かけの前には公式サイト(英語あり)をチェックしてくださいね。)

いざ、アンティキティラ!

長蛇の列を乗り越え受付を済ませ、ガイドの方に場所を聞きます。
そこでふと重要なことに気が付きます。

あれ…?
アンティキティラ島の機械って、英語で何て言うんだろう…(笑)

でも調べている時間すら勿体ないと感じたので適当に
アンティキティラ・メカニズムを見にきたのですが!!どの部屋に置いてありますか!!!!!
と英語で聞きました。

結果、これで合っていました。普通に通じた😂

「こっちの方向にまっすぐ進んで行って突き当たりの部屋で馬が見えたら左に行ってうんたらかんたら……」

…長😰

こういう、道案内系の英語のリスニング苦手なんですよね。
(…っていうかわたしにとっては英語以前の問題です。かなりひどい方向音痴なので天体からの情報が無い場所では全く動けないのです。恥ずかしい)

1回言われたことを復唱し、なんとか理解できたのち、
有名な展示物の前に群がる人々の間を縫いながら、聞いた道を進みます。

そして…

!!!!!!!!ここだ!!!!!
ありました〜〜〜〜〜!!!!!!!
これが、アンティキティラ島の機械!!!!!!!!!!!!!
わーーーーーー文字びっしり!!!!!
パーツたくさん
かけらも!!!!!!!
すごい……
思ったよりも薄くてびっくりしました
ギアもたくさん見えていますし、私が想像していたよりも記された文字が鮮明でした。いや、部分的だし、理解はできませんが。

いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。正面から撮った写真でしか見たことのなかった、アンティキティラ島の機械が!!!!!目の前に!!!!!!!!!

大興奮でした。感動、抑えきれず。

4方向から見られるように展示してあるところも素晴らしいですね。

これはぜひ1人でも多くの方に、生で見てほしい……。
薄くて脆そうで、きっと他の博物館への巡回展とかは難しいだろうな、ここに来ないと絶対に見られないものの1つなのかもしれない。と感じました。
(実際、アンティキティラ島の機械に関する研究は、大学で行うのではなく博物館のほうにスキャンの機材などを全て持ってきて行うそうです。やはり、破損の危険があるため簡単には動かせないみたい。)

それにしても、よくぞ2000年以上の時を経て、地上へ戻ってきてくれました。

よく見たら、案内がありました😅夢中で歩いていたので後から気がつきました。

アンティキティラ島の機械の置いてある展示室はこんな感じです。

月?
アンティキティラ島の機械の、特に月の部分に関する説明でした。
現在の復元モデルに則った解説がされています。
アンティキティラ島の機械と一緒に陸に上げられた美術品や刀です。
中には大きすぎて持ち上げることができず、海に捨てて帰るしかなかった美術品もあるのだとか。
ぜひこの先も、規模を大きくして何度も調査を続けてほしいところです…。
こちらが復元モデル
反対側から。
わざと歯車同士の間隔を開けて作ることにより、構造を分かりやすくしてあります。
(今は水圧であのような形になっていますが、本当はどのくらいの厚さだったのでしょうね?これくらいスカスカだったのかな?)

最初は素通りしてしまったのですが、実は本物のアンティキティラ島の機械のある部屋の1つ手前にある部屋では、アンティキティラ島の機械の発見からこれまでの研究状況について非常に詳しく解説がされています。

映像もあり

ここに載せてあるものはほんの一部で、壁沿いにずらりと説明文が並んでいます。現地で1つ1つ丁寧に読み進めていきましたが、本当に贅沢な時間でした。

そしてこちら、パネルの手前にはなんと、アンティキティラ島の機械の時代別復元モデルが置かれています。

技術の進歩により解析の手法がどんどん増えていること、
解釈が次々に変わったり情報が加わっていく様子…
見比べることにより鮮明に分かります。

いや〜〜〜。本当にすごい展示でした。
どこを見ていてもドキドキとワクワクが止まらない、博物館のあるべき姿だなあって。最高です。

おまけ

「一旦落ち着いて、ちょっと何か食べましょう🤣」
ということでミュージアムカフェにも寄りました。もちろんショップもありましたよ。
博物館の中にありますので、一旦外に出る必要がないところが嬉しいポイント。(混んではいたけれど)

ちなみに…

いや、「ちなみに」なんて言っていい物ではありませんが

アガメムノンのマスク

有名なものだらけのアテネ国立考古学博物館の中で、1番有名なものらしい。

ごめんなさい。
アンティキティラ島の機械が一番有名なんじゃないんですか?

(違います)

ということで、1日アンティキティラの埋没船の世界に没頭した1日でした。

一応ほかの展示室もいくつかはチラ見したので(いや、正しくは通っただけ)その様子は有料パートの360度写真にてお届けしたいと思います。

それでは、最後まで読んでくださってありがとうございました😊

次回は簡単にアテネまちあるきの様子をお届けし、アテネ編終了&2024年最後の投稿とさせていただきます!(あー、こんなはずじゃなかった。年末にはもうヨーロッパで訪問した全てのプラネタリウム、紹介し終わっているつもりだったのに。なかなかじっくり写真を選別してまとめる時間が取れずに、投稿が大幅に遅れていて大変申し訳ございません…)

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