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読んだ本とポッドキャスト

「なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?」 西剛志

脳科学の話を読んだり聞いたりするが好きだ。「へー!」とか「ほー!」とか単に知的好奇心が満たされるだけでなく、「脳がそういう仕組みになってるんだからしょうがないか」とちょっと見方が変わるからおもしろい。

以前は落ち込んだ時にはよく自己啓発本を読んでいて、メンタル面をどうにか立て直せないか試みてたけど「気の持ちようでなんとかする」より「根拠に基づいて納得する」方が私には合ってるみたいだ。私が見ている世界は私にだけ見えてる世界で、たとえ家族であっても見えてる世界が違うんだから分かり合えないのは自然なこと。他人ならなおさらだ。

この本を読むきっかけになったのが著者である西剛志さんのポッドキャスト。いつも何となく聞き流していたけど、ちゃんと座って何かを勉強するということをやってみようと思い立ち、時間のある日に1回分を1ページのノートにまとめるということをやっている。そんなことして何になるんだという感じだけど興味のあることだし続けてみる。

西さんはお話も上手だけど聞き上手でもあるので見習いたい。とくに合いの手のバリエーションが豊富だ。「おっしゃるとおりなんです」なんて言葉、会話の中で私は言ったことがない。言われた方は「今なんかいいこと言ったかも」って気分が良くなりそうだ。接客の仕事してるから今度使ってみよう。



おもしろかったのが、「共感脳」という人の気持ちを理解する脳の機能があって、その発達のピークが48歳だということ(もちろん個人差あり)。私は年齢的にこれから衰えていくばっかりだと思ってたけどまだ発達途中の機能もあったんだ!むしろピーク直前!と驚いた。どうりで年々多感になってるはずだわ。このお話の中では「ピークを過ぎると共感脳の機能が落ちてきて周りのことが気にならなくなってしまいます」とネガティブなこととして話されていたけど、私はそうなったら自分が楽になれそうだなぁと朗報として受け取った。


そのあと毎週配信を楽しみにしているオーバー・ザ・サンでスーさんが「この年になると人に執着する力がなくなってきた。ほんとどーでもいい!」というようなことを話してて、更に希望を感じた。明けるんだ、この執着。

このお二人の掛け合い大好き。真剣な話もバカみたいなノリもできる関係性いいなぁ。そしてお二人とも他のラジオやポッドキャストではガラッと声のトーンも言葉遣いも変えててプロフェッショナルでかっこいい。


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