休校時の問題集
なぞらずにうまくなる子どものひらがな練習帳 桂聖・永田紗戀 実務教育出版 1000円
小学生のためのきれいな字になるワーク 青山浩之 旺文社 980円
はじめての論理国語 小2レベル 出口汪 水王舎 1200円
はじめての論理国語 小3レベル 出口汪 水王舎 1200円
わくわく漢検9級 日本漢字能力検定協会 750円
ドラゴンドリル計算 学研 850円
ドラゴンドリル漢字 学研 850円
100マス計算 陰山
齋藤孝のこくご教科書小学1年生 齋藤孝 致知出版社 1600円
私の住んでいる地域は、3月から5月上旬までの休校だったのですが、たくさん問題集買ったなぁと思ってまとめ。小2→小3に上がった勉強はあまり好きではない愛息子に向けてです。
私の仕事は普通にあったので朝6時半から7時20分まで
・100マス計算
・論理国語
・書写
・音読
を50分くらいでやらせてからドラゴンドリルなどのドリル系を宿題に持たせて祖父母宅へ預けていました。コンセプトは「授業再開時についていける最低限の学力を」「再開時に新鮮な気持ちで授業を受けられるように」です。頭が良い子は先取りしても「それはそれ」で聞くことができるんでしょうが、うちの子は聞いたことがある話だと100%なめくさって消しゴムちぎる系なので教科書を進めるのは最低限にしました。
結局「よみ 書き そろばん(計算)」になるのですね。
先が見えない中、毎日1時間ぽっちの勉強でこの子はどうなるんだろうかと正直大変不安でした。これが長引くなら私の仕事も考え直さなければいけないのではとかね。4月以降から登校日が週1で設けられたので、その都度課題を提出して添削してもらってきていたのですが、プリントに赤ペンで書かれている添削を見て心底ほっとしたことを覚えています。一人で勉強をみなくていいんだって。いや、夫もいますけどね。いますけどこういった状況下では夫はまず仕事を優先して収入の確保をしてもらわなければいけないのでやはり家族の色々な調整弁は私がメインになっちゃいますね。我が家は。
以下、問題集の感想。
書写用2冊
「なぞらずに~」はひらがなオンリーです。日本語の文章は7割がひらがななのでひらがなを上手に書ければきれいに見えるという作戦。こちらは文字を覚えたての子から、大人まですごく有効ですね。「ひゅー トン」とかリズムで覚えることができます。文字を書くときにスピードってすごく重要で、そのリズムとスピードが「見える化」されています。
「小学生の~」は漢字の書き方です。こちらは1年生から6年生までの漢字が記載されているので、字形を調べる際に便利です。
あ、ちなみに偉そうに子供に教えてはいますが、私の書き文字も汚いです。
100マス計算
その名は聞いたことがあるけれども、っていう感じで知ってはいたのですが上の子の時はやらせずに終わった100マス計算。これはすごく有効でした。
勉強をするときのめんどくささに「書く時の手の移動と、見る視線の移動」というのがあると思うのですが、それが最小限で済む。100問解くのに小さな紙1枚で済んでしまう。これはすごくいいです。同じ量の問題をずらずらと書いてしまうとA3プリント位になっちゃいますからね。見た目の小ささ・薄さって勉強ではすごく重要だと思います。他にもメリットはあるのでしょうが、この「めんどくささを排除」したっていう点がうちの子供にはヒットしました。
休校解除になってからも100マス計算は朝やらせています。だまされてるな、しめしめ。
ドラゴンドリル
これは書店で息子が一目ぼれしたドリルです。素晴らしい。学研ってやっぱり子供の心をつかむのがうまい。このドリルは私がにらみを利かせなくても子どもがやるので宿題として持たせていました。
漢検9級
2年生の復習用としてです。教科書での教わり方とは別に漢字を体系的に学ぶことはとても重要だなと思うのです。頭のいい子は教科書からでも体系づけて学べるのでしょうが以下略。こどもは漢字をめんどくさがるのでヒットしたかどうかはわからないけれども私は必要な知識だと思います。
論理国語
このシリーズは素晴らしいです。上の子の時も何冊かやりました。国語が得意な子も苦手な子にもお勧めです。この内容をきちんとわかる子はおそらく中学まではノー苦労で勉強を進めることができるのではないのでしょうか。もし「1冊しか問題集をつかってはいけません」という状況(どんな状況だ)になったらこちらの問題集を選びます。
国語って解けるけどいまいちピンとこないという子は、はっきりと解けるようになるし、国語は好きだけど算数は嫌いという子は算数が好きになるのではと思います。
齋藤孝のこくごの教科書
最高です。こちらは専ら音読用で使っていました。もっと早く出会いたかった。未就学児の保護者の皆さん、小学校にあがったらこの教科書をお子さんと読み込みましょう。お金があったら新1年生全員にプレゼントしたいくらいお勧めです。
我が家はとりあえず冒頭の「学問のすゝめ」を音読させて(最後のほうは暗唱になってました)、それ以外に何か一つ音読させていました。
齋藤先生は「声に出して読みたい」シリーズやTV「日本語で遊ぼう」の監修もされているので、この教科書に掲載されている文章はどれも美しくいろんな文章の良さが詰まったお話が掲載されています。もう私が音読を聞きたくて息子に読ませていたといっても過言ではない。
このなかで子どもが喜んでいたのは「寿限無」でしたね。落語全文ではなくて、名前部分のみ掲載されていたのですが、やっぱり面白いんですね。この部分だけは「寿限無よみたーい」って音読してました。あと、「よだかの星」に関してはさっぱりピンとこなかったらしいので「へぇー」って思いました。まず、なぜよだかが虐められていたのかがわからなくそこから進めなかった様です。世の中やっぱり良くなってきているのですね。
大半は息子には難しいお話だったんでしょうが、この教科書を読んでから「うーん、芥川龍之介ってきいたことあるー。」位の会話はできるくらいになったのでうれしいです(私が)。
齋藤先生の問題集には「算数力」という問題集があって、この問題集がこれまた素晴らしく上の子の学力はこの問題集でアップしたといっても過言ではなく、恩師と勝手に思っています。そのことがあったのでこちらの教科書を買ってみたのですがさすがでした。算数力は残念ながら改訂版がなく絶版ですが、こちらのこくごの教科書もお勧めです。斎藤先生は子どもの能力をとても尊重していることがその問題集やテキストのつくりから伝わってきて、こどもたちの自尊心やプライドを大事にしてくれているんだなというところが私は大好きです。
されば賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによりて出来るものなり(学問のすすめ)
朝からピシッとこちらの音読をしてもらえたのは至福の時間でした。
まとめ
1日1時間に満たない勉強でもこれだけ問題集が必要になるなんて、さらに学習させようとしたらどんだけ大変なんだと。やはり学校教育って素晴らしいですよね。
それと同時に、使用した様々な問題集から伝わる筆者・出版社の熱い気持ちに、休校中は大変支えられました。ありがとうございます。
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来年またなにかやれたらいいな