やりたい事を見つけるためにすべき事はたった一つしかない
「やりたい事が見つからない君へ」というnoteを半年以上も前に書き、大きな反響を頂いたわけだけど、その後、それをきっかけに多くの方々と話す機会を得て私なりにわかったことがあったので書き残しておく。
まず、あくまでそういう傾向があるという話だが、「やりたい事が見つからない」というような現状に不平不満を抱いている人の多くは、それを見つけようとする努力をほとんどしていない事が多い。努力をしていないというのは言い過ぎかもしれないが、その努力の的を外していることが非常に多いのだ。大抵は手を動かさず口だけを動かしている。それでは探し物なんて見つかりっこない。
ちゃんとジタバタすることが大切だ。本を読んで新たな知見を得るのでもいい、目の前の課題や仕事を頑張るでもいい、偉くなるでもいい。知識を得ることで前提条件が変わったりポジションが変われば視座が変わり、世の中の見え方がガラッと変わってくるのは真実だ。人は知らないものを想像することなんて出来ないのだから、知ろうとすることに労力を割くことは実に正しい。また、そのジタバタのベクトルが正しければ多くの人が手助けしてくれるだろう。
さて、ここからが今回の肝だけれど、私の周りの楽しそうに働いている人のほとんどは、やりたい事を見つけようとして見付けたわけじゃなく、色々やっている内にやりたい事に気づいた、もしくは辿り着いた、という事実にぶつかった。
そんなとき、山口周さんの著書、「ビジネスの未来」にも唸るような記述があったので引用する。
さて、どのようにすれば、自分が夢中になれる仕事を見つけることができるのでしょうか。答えは一つしかありません。とにかく、なんでもやってみる。これに尽きます。 友人である予防医学者の石川善樹さんは、ハーバード大学に留学していた際、あまりにも自分の興味範囲が広いために何からどのような優先順位で手をつけてよいかわからず、悩んだ挙句に指導教官だった教授に相談してみたところ、次のようにアドバイスされたそうです。すなわち「興味のあることは、全部やりなさい。 興味のないことも、全部やりなさい」と。実に強烈なアドバイスですが、これは即ち「とにかく、なんでもやってみなさい」ということです。
いや、もうほんとその通りである。やりたい事を見つけるためにすべきたった一つの事というのは、少しでも興味を持ったならば兎に角何でもやってみる事、合わないなと思ったらすぐ別のものに乗り換える事。それを半ば無限に繰り返し続ける以外の方法はないだろうという確信に近いものを感じる。
人生の早い段階にやりたい事に出会えれば半ば奇跡と言ってもいいだろう。だからといってそういう希少種に嫉妬するのはちょっと違くて、これらはほとんど運に近いので、大切なのはしっかりジタバタすること。ジタバタというのは前述した通り、知ろうとする努力を惜しまない事、少しでも興味を持ったならば兎に角何でもやってみる事、合わないなと思ったらすぐ別のものに乗り換える事。それを繰り返す事だ。
やりたい事を見つける方法はもうこれしかないんじゃないの?
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