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【後編/地域リーダーへのインタビュー④】(株)アルビレックス新潟:白川直人さん ~ともに地域を盛り上げる存在~

【後編】


2.インタビューの内容「アルビレックス新潟について」

――アルビレックス新潟が新潟の地域活性に貢献しているニュースを目にしました。新潟という地域への想いを聞かせてください。
*インタビュー後の2024年8月には、京都サンガのサポーター (アウェーのサポーター)を新潟に招待する、新潟県警とのコラボポスターをつくるなどを実施している。

白川さん:
冒頭にお話ししたとおり、地方自治体、新潟の各種スポンサー企業に支えられて、アルビレックス新潟があります。当然、そのたくさんのパートナーや新潟の人たちに恩返しをしなければならないです。

感謝をしています、謙虚でありますというのは当然であり、試合に勝つこと、優勝して新潟が盛り上がることが一番ではあります。ですが、アルビを使って、企業や団体が何かをするという考えもあります。アルビレックス新潟と地域は「活かし活かされる存在」であることが大事だと考えています。

――アウェーの会場にも多くの新潟サポーターが駆けつけています。新潟の応援の熱さの理由を教えてください。
※インタビュー後の2024年7月13日には、東京の国立競技場に1万3千人 の新潟のサポーターが来場した。

白川さん:
アルビレックス新潟は市民クラブのようなもので、親会社がないので、みんなが協賛して支えあっている神輿のようなものです。
みんなが自分事にしている、みんなが神輿を担いでいる、誰かが手を離したら落ちてしまうかもしれない。「俺が応援しないと、こいつらダメだな」みたいにみんなが思っているから、勝つと嬉しいし、負けると怒るのだと思います。自分に関係ないけれどそこまで思うことができる、それが新潟サポーターの熱さの要因なのではないでしょうか。

3.地域リーダー像についての考察

ここまでのインタビューをふまえて、私が考える地域リーダーの定義は「地域にポジティブな影響を与え、その地域を盛り上げる先頭にたつモノ」です。「モノ」としたのは、リーダーは人に限らないと今回学んだからです。この図を見てください。

先ほど紹介しましたが、白川さんはアルビレックス新潟と地域との関係を「活かし活かされる存在」だと表現しました。
例えば、新潟県はアルビを使ってポスターを作製したり、新潟の地方企業は自社のPR広告にアルビの選手を使ったりしています。アルビレックスは新潟のシンボルであります。アルビレックス新潟は新潟の企業に支えられ、新潟県民に応援され、地域とともに新潟を盛り上げているのです。
このことを踏まえると、地域にポジティブな影響を与え、その地域を盛り上げる先頭にたつアルビレックス新潟は、地域リーダーなのではないでしょうか。

4.インタビュアーをやってみての気づき

「インタビューの際は目的をもつことが大事であり、それを踏まえてインタビューをすることが大事」というのが、この活動をしていて一番に思ったところです。
他の人が行うインタビューを聞いている分には、会話を聞いているような感じで簡単だと思っていました。自分が相手から引き出したい話を引き出すためには、質問の仕方はたくさんあり、どこに話が広がっていくかが分かりません。ある程度、質問内容を決めていったのですが、それ通りいかないのも面白いところでもあり、難しいところだなと思いました。

5.今後の自分に活かしたいこと

今回のインタビュー活動を通して、人のお話を聞くことはすごく深いことだと感じました。
今回はインタビューという、質問する側、質問される側に分かれたなかでお話を聞いていましたが、おそらく普段の友達との会話のなかでも、その人がもっている信念が垣間見える瞬間があると思います。その瞬間を聞き逃さないようにしていきたいです。

今回インタビューさせていただいた白川様、株式会社アルビレックス新潟様、ありがとうございました。


■編集・執筆:佐藤 惇矢【2年(掲載時)】        
■インタビュー:佐藤 惇矢、伊藤 颯太【4年(掲載時)】
(2名とも新潟大学経済科学部地域リーダープログラム所属)


(記事の前編はこちら!)
【前編】
1.インタビューの内容「白川さんについて」

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