【前編/地域リーダーへのインタビュー④】(株)アルビレックス新潟:白川直人さん ~ともに地域を盛り上げる存在~
■編集・執筆:佐藤 惇矢【2年(掲載時)】
■インタビュー:佐藤 惇矢、伊藤 颯太【4年(掲載時)】
(2名とも新潟大学経済科学部地域リーダープログラム所属)
私は今回「地域リーダーにインタビューをする」という目的のもと、新潟のサッカーチームの株式会社アルビレックス新潟様にインタビューに行ってきました。インタビューした方は、同社の事業本部マーケティング部長の白川直人さんです。
アルビレックス新潟は今季J1リーグに所属しています。私はアルビレックス新潟を応援するサークルに所属しており、私にとって、アルビレックス新潟はすごく身近な存在です。
インタビューのなかでは、はじめに白川さんの仕事内容、仕事に対する考えを聞いたうえで、アルビレックス新潟と地域の関わりについて、質問させてもらいました。これらの内容をまとめたうえで、私の考える地域リーダーについて考察していきます。
【前編】
1.インタビューの内容「白川さんについて」
――はじめに、白川さんはマーケティング部でどんなお仕事をされているのですか?
白川さん:
マーケティング部は対個人のお客様に向いている仕事で、チケットの販売、グッズの販売、広報、試合の集客の管理をしています。これがいわゆる「ファンづくり」です。
チケットの販売などを通じて、アルビレックスを好きな人や関心がある人、たくさん試合に来てくれる人、そういったアルビレックスを応援してくれる人を増やしたり、もっとその応援の熱を上げたりといったことを続けていく仕事です。
――その「ファンづくり」をするうえで大切にしていることは何ですか?
白川さん:
入社の際に社長から、「アルビレックス新潟っていう存在そのものが、極端な話、なくてもいいもの。衣食住に関わるわけではない。災害が起これば、試合はストップするし、人の命を助けるものでもない。サッカーは平和な世界で行われているもの」「そこに対して、亀田製菓さんはじめとする企業の方々が、協賛パートナーとして支えてくださっている」と言われました。
このような社長の言葉を聞き、生活必需品、生きていくために必要なものじゃないアルビレックスに対して、いろんな方々が支えてくださっているという状況を忘れないようにしようと思いました。
ファン、サポーターにとってはアルビに夢を託したり、喜怒哀楽を共にしていくということが、生活の活力になったり、人生の張りになったりする。
アルビレックス新潟はそのような存在であるため、その応援してくださっている方、パートナー企業様、新潟のために謙虚であることを大切にしています。
――白川さんのお仕事である「ファンづくり」で苦労しているところはありますか?
白川さん:
アルビレックス新潟に関心が向くかどうかは、成績にもよります。
サッカーのクラブであるため、成績も保障できないし、人気のある選手の活躍とか出場みたいなものも全然約束できないなかで、どうやってアルビレックス新潟を好きになっていただくのか。アルビの戦いぶりをみて、応援してくださる方もとても多いし、推しの選手をつくったりして、より熱を上げてくれる人がいる。
そうした熱がある方がいる一方、そうではない人も当然います。久しぶりに来てみたけど、駐車場がなくて、行くのも帰るのも大変。足の悪い高齢の方からしたら、スタジアムまで歩くのも大変。いざスタジアムに着いたけど、飲食・売店もグッズ売り場も混んでいる。それで試合も勝てたらいいけれど、負けるときもある。
いつも4万人の満員スタジアムにしたいと夢をもって仕事をしているけれども、そういった各種条件がある。本当に好きになってくれるかどうか、なってくれたとしても来てくれるかどうか。1回、2回と続けてお客様を呼び込むところが課題だし、難しいところです。
(記事は後編へ続きます!)
【後編】
2.インタビューの内容「アルビレックス新潟について」
3.地域リーダー像についての考察
4.インタビュアーをやってみての気づき
5.今後の自分に活かしたいこと
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