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脳トレで、脳幹を64倍活性化(2)

「発想の転換」をテーマにしているのに、従来の出版物の二番煎じになってはいないのか?って・・・

40年以上前に目にした多湖輝先生の『頭の体操』から最近の脳トレ本まで様々あれど、ほとんど問題に対する答えは1つ。当然と言えば当然ですが・・・

私が学習塾を始めたのが今から37年前、神奈川県川崎市ででした。そこで5年間塾講師をし、帰郷して『早大セミナー』を開校して32年が経ちました。その間、センター試験が始まり、4択問題の解き方を伝授したりとやってきましたが、これまでに一番子どもたちの反応が良かった問題は次のようなものでした。

□□□+□□□=□□□ 

【問題】□の中に1から9までの数字を一つずつ入れて正しい足し算をつくりましょう。

実はこの問題の正答はたくさんあるんです。

273+546=819 とか、342+576=918 とか、192+645=837 などなど。。。

たとえば10人のクラスで出題したときに、普通の問題だと誰か一人出来てしまうと「あぁ、そっか」となって、他の9人の子たちのモチベーションはガタ落ちですが、その時「答えはまだたくさんあるぞ。いくつ見つけられるかな?」という私の言葉に奮起し、3~4時間頑張った子もいたくらいです。

すなわち、答えが複数存在する問題、答えがいくつあるかを求める問題・・・というものの方が発想力を高めるには最適なのではないかと思うのです。

ということで、これまで蓄えた問題をもう一度厳選し直したと思います。

(早大セミナー塾長 福田誠)

2018年6月に創設37周年を迎えました『早大セミナー』では、ただ単純に教科書の予習復習をするということは一切せずに、とにかく柔軟な考え方・物の見方を身につけることを目標にやってまいりました。 そのような発想力を鍛える問題そしてその考え方等々について書き記していきます。