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ゴールデン街で読書好きのおじさまに捕まった夜のような『100歳まで読書』(轡田隆文)【読書ログ#153】
マルゼンでみかけて、中身も開かずに買ってしまった。うん、100歳まで、つまりは死ぬその日まで、本を読んでいたいよね。
いわゆる、一晩で100冊読んで億万長者になろうとか、ビジネス書を効率的に読んで自己実現に近づこう! みたいな本では無い。
83歳になった先輩読書人の筆者が、これまでの人生で考えてきた「本を読むということ」について語るのを、飲み屋でうんうんと頷きながら聞いているような気分になる本だった。
Amazonから目次の一部を引用。雰囲気がつかめる。
1章 だから、ぼくは死ぬまで本を読む
本は最期まで、人生のよき相談相手になってくれる
老いると、たしかに読書はちょっと大変だ
ほか
2章 「100歳まで読書」の基本ルール
「書評」を読むのだって立派な読書だ
「本に出会う喜びを知る」
ほか
3章 こんな読み方、楽しみ方もある!
好きな「詩歌」を一つくらいは持ちたい
死ぬまでに一度はふれたい『万葉集』
ほか
4章 本が人生に与えてくれるもの
「笑う読書」に福きたる
まことに愉快な「無知の自覚」
ほか
人類は、文字を発明し、それを残す方法を見つけたとき、次の世代に膨大な知識を残す術を得た。私たちはその積み重ねで現在の文明を維持・発展させ、さらに、新しい知識を付け加えることで、後世の人々の生活を(きっと)良いものにしていく。
人が人がましくあるのは、前人の残した記憶を文字、書物を読む行為によってだ。
筆者は、読書とは、人間が、れっきとした人間である証明だという。
であれば、楽しまなきゃ損だ。
自分も読書人で居て良いのだと思える本でした。
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