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中小企業が知っておきたい!マイカー通勤を許可する際の考え方

はじめに

セミオーダー就業規則onlineです。地方の都市部や郊外では、交通の便が悪い場所に事務所や工場を構えているケースも多く、従業員からマイカー通勤を希望されることがよくあります。通勤に便利になる一方で、企業側には通勤途中での事故リスクや責任の可能性も増えるため、事前にしっかりとした規定を設けておくことが重要です。


マイカー通勤のリスクと企業側の責任

マイカー通勤で特に気をつけたいのは「通勤中の事故」です。通勤時の事故は、原則的には従業員個人の責任となりますが、企業がその通勤方法を認め、助長しているような特別な状況があると、企業側にも責任が発生する場合があります。

例えば、企業がマイカー通勤を許可しているだけでなく、従業員の自動車を業務に使用させている場合、企業は「運行供用者責任」として通勤中の事故について責任を負うことがあります。このようなリスクを避けるためには、明確な規定を設けることが重要です。こうしたリスクを避けるためにも、規定による明確なルールが必要です。

マイカー通勤を許可する際の考え方

以下は、マイカー通勤を許可する際に定めておきたい基本的な項目です。これらの項目は、企業が従業員の安全を確保し、責任を明確にするために重要です。

許可制と申請手続き
マイカー通勤を希望する従業員は事前に申請し、会社の許可を得る必要があると定めることで、無断での通勤方法の変更を防ぎます。申請時には、保険証明や運転免許証の提示を求めることが一般的です。
任意保険の加入
マイカー通勤を認める場合、対人補償と対物補償が十分な任意保険への加入を条件とすることが推奨されます。保険の加入状況を定期的に確認し、リスクへの備えを徹底しましょう。
許可条件と安全ルール
公共交通機関での通勤が難しいこと、有効な運転免許を持っていることなどを条件にすることで、安全性を確保しつつ通勤を許可する仕組みを作ります。また、飲酒運転や疲労運転の禁止といった基本的な安全ルールを盛り込みましょう。
届出義務と免責事項
事故や通勤ルートの変更があった場合には速やかに会社に報告する義務を定め、トラブル時の早急な対応を可能にします。さらに、「会社は通勤途中の事故に責任を負わない」と明記する免責事項を追加することで、責任の所在を明確にします。


リスク軽減のためのポイント

マイカー通勤を認める際には、企業側でのリスク軽減策が欠かせません。以下のポイントを抑えておきましょう。

業務での使用禁止と徹底
マイカーは通勤のみに使用するよう規定し、業務での利用を禁止することで、企業の責任範囲を限定できます。業務での使用が認められると、事故時に企業側が責任を問われるリスクが高まりますので、ルールの徹底が重要です。
交通安全教育や保険の確認
安全運転に努めるよう、定期的な教育を行うとともに、必要な保険に加入しているかを確認しましょう。安全運転に関する指導や保険確認を行うことで、リスクの軽減につながります。
実態と規定の一致を保つ運用の大切さ
実際の運用が規定と一致していることが重要です。例え規定があっても、日常的にマイカーが業務に利用されていると、黙認していると見なされ、企業責任が生じるリスクが高まります。


 まとめ

マイカー通勤を許可することは、従業員の利便性向上や採用の幅を広げるなど、企業にとってもメリットがあります。しかし、その分リスクもあるため、しっかりとした規定の整備と運用の徹底が不可欠です。リスクを最小限に抑えながら、安心してマイカー通勤を許可できるよう、今回紹介したポイントを参考にしてみてください。さらに、具体的な規定の作成や運用に不安がある場合は、以下の公式LINEからご相談ください!

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