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夏祭り 出店 夏越祭

近くの神社で夏越祭があった。

6月の終わり頃のこと。

大きな輪を8の字にくぐり
半年の厄を落としてもう半年の無事を願うものだ。

比較的小さな神社だが地元の人たちに
愛されているのだろう
多くの人が列を作っている。


この人の多さのもう一つの理由は

夜に花火が上がるからだ。
地域のお祭りにしては気合いが入っている。

神社の敷地内に出店が四つ出ている。
ポテト・唐揚げ
たこ焼き
スーパーボールすくい
 →すくったボールの数で景品がもらえる
 →継続チャレンジでもボールの数はカウントされるらしい
そして
くじ引きだ。

目の前に大量のおもちゃが並ぶ
一等?100番が出ればニンテンドーSwitch
など大目玉商品が並んでいる。

一等を引いた方は後日郵送との気になる注意書きが。

一等が出た後も、おもちゃが掲示されたまま
では無いかという疑念が拭えないものの

某Youtubeでもこういう出店の核心にせまる動画が流行ったりもして

仕事でくじ引をやったことがあるのだが
くじの紙は購入時に外れの紙と当たりの紙が
当然ながら分けてある。
箱に混ぜるときに当たり紙を入れないことは可能なのだ。

こんなもんだろうと思いながら
一回400円のくじに子ども連れの大人が
行列を作る。

多分に洩れず
我が子もくじ引したいと。

くじを引き紙を捲ると
48番が出る

おばちゃんに見せる
「惜しかったね」と言いながら
40-49番はここから選んでねと言われる。

何が惜しかったのか。
キリ番的な景品も見当たらない。
50以上だと景品のグレードが上がるのだろうか。

子どもはピカピカの剣をゲットして満足そうであった。

イメージです。こんな感じの。

そのまま
フライドポテトの列に並ぶ。

剣を振り回し思いの外喜んでいる。
なんかよかったな。
子どもが楽しんでいるなら
当たりがあろうが無かろうが
そんな事はどうでもいいんだな。

そんな気持ちでポテトに並ぶ

列が中々進まない。
何故だ。
その間も
剣を振り回す。

そして10分が経った頃

剣が真っ二つに折れた。
薄っす薄の銀色のプラスチックの刃は
あっという間に割れてしまった。

くじ引のおもちゃに質など存在しない
のであった。

あまりにも早すぎる命に
驚く暇もなかった。

そしてそこには
時間が止まったかのように
悲しそうな顔で
呆然と立ち尽くすのであった。

子どもを笑顔にするくじ引
から一転
憎しみのくじ引に。
ぶつけようの無い無力感。

これ以上落ちはないですし
伏線回収もありませんが。

子どもがもう一回やりたいというので
くじ引をした。

24番
フリスビーが当たった。
フリスビーは頑丈なので割れる心配はなさそうだ。


そして夜を迎えた。

花火は近くで上がって
きれいだった。

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