パソコンソフトとの格闘
今から25年ほど前、パソコンはまだ一般的になるかならないかの時代でした。
当時、内部試験を受け、肉体労働型の業務から、管理業務への転換を控えていました。
別部署の上司から「今後を考え、パソコン操作を覚えるように」とアドバイスがありました。
しかし、当時パソコンは高く、ワープロしか所有していない、働き始めたばかりの者にとって20~30万円のパソコンを買う余裕はなく、アドバイスを受け、行動できるような状況ではありませんでした。
機会があれば、また今度・・・
その上司は察し、あり得ない行動をとりました。
業務中にも拘らず、「今からパソコン買いに行くぞ!」と社用車で、近くの家電量販店へ。
「パソコン代は払っておくから、今度の賞与で支払うように」
その日の夜から慣れないパソコン操作と、ソフトとの格闘が始まりました。
約半年間格闘し、だんだんとパソコンの楽しさを感じられるようになってきました。
当時の「一太郎」、「Lotus 1-2-3」との格闘経験は、別のソフトになっても役に立っています。
その後、業務経験を重ね、パソコンでの作業は得意分野になり、特に「Excel」は得意なソフトの一つになっています。
そして現在、久しぶりにソフトと格闘しています。
書籍のレイアウトを自分のイメージ通りできるソフト「InDesign」。
書籍だけでなく、チラシ、Webデザインなど、レイアウトのラフイメージから、完成に至るまでの流れや、その工程が効率的です。
ようやく難解な操作にも慣れ、ソフトの楽しさを感じられるようになってきました。
あの時、「また今度」と、パソコンの購入を躊躇っていたら・・・
あの時の上司、元気なのか気になります。