見出し画像

わたし 2.0④ 〜リアルにヤバイっすよ〜

ぷるるるるrrr・・・ガチャッ

「はい、〇〇大学、学務課教務です」

(おや?なんか、聞き覚えのある懐かしい声・・・)

 電話に出てくれた方は、なんと私が学生時代に大変お世話になった大学の職員Fさんだったのです。特に中国留学に関しては、この大学では前例がなかった留学先にも拘らず、いやな顔一つせず手続きをしてくださったのを記憶しています。

 震える声で名前を告げると「おー!ひさしぶりー!どうしたん??」と向こう側から聞こえてきました・・・中国留学がこんなところにも繋がっているとは!泣

 聞くと、普段は電話は取らないらしい、Fさん。 

 そんなFさんがこんな私のことを覚えててくれ、しかもお盆休みにもかかわらず早急に成績証明書と卒業証明書のPDFを送付してくださったことに感動し、早速お礼のメールを入れました。

「まあ,若い衆達は50前の禿げたオッさんに覚えられてもメリットないんですけど。」と返信がありました。

 いやいやFさん。今回Fさんの超スーパーウルトラグレートスペシャルミラクスハイパーアルティメットヘルプがなければ、私、今ごろは奈落の底で奨学生どころか、上記修飾語をご覧の通り、小学生どまりでしたよ。あと、Fさんそこまで禿げてないですしー!(いらんこといわんでええねん)


 早速、Fさんに送っていただいたPDFを拝見。
それをみた私は、またもやゾゾッとすることに。

送ってもらったPDFを見たときの私

 こちらの事件の詳細に関しては、公の場ではとっても披露できるようなものではないので、割愛&封印いたします。この世で私とFさんしかしらない秘密として、墓場までもっていきます(たぶん大げさ)。


 えー簡単に書くとー(書くんかい)、大学時代の自分のサボりが原因で0.03分のGPA(Grade Point Average:大学の成績を簡単に数値化したもの)に泣かされることになったんですね。

 学部時代、自分がまさか大学院に進みたいと思う日がくるなんて想像していなかったですから。先の記事にも書いた通り、成績ガタガタだったんです。

 もちろん、先方には正直に事情を説明しました。が、あとGPAが0.03あれば・・・という気持ちは胸につっかえ、あとまでずーっと大変苦しい思いをしました。GPA呪縛。


 もし、今このnoteを見ている大学生がいたら、一言だけ、わたしから大切なメッセージを伝えたいと思います。

「しっかり勉強しとき」

神戸市の元教員


【真夜中のポップアップ】

 出願を終え約2カ月が経った、10月6日朝4時過ぎ。

 スマホのロック画面に「APS programme」の文字がブインと浮かび上がったのです。

 夜中だったのにもかかわらず緊張と興奮でアドレナリンが爆発した私は、ゲイラカイトの形相で飛び起きました。

深夜に飛び起きた私


震える手でスマホを握り、、、

カメラを見つめて、、、


顔認証。

顔認証、失敗。


 パスコード入力、ロック解除後、恐る恐るホットメールを開きました。

すると、

やたー!


【インタビュー】

 1次の結果発表の数日後、2次面接の日程希望調査が来ました。

 10日前後の幅がある日程を見ていると、その中に、「10月14日」がありました。

10月14日といえば…

・私に自然の魅力を教えてくれたおとんの誕生日!
・大切な友人の誕生日!
初恋の人の誕生日!
そして、
焼うどんの日!!!(香川で出生した人間としてはどうしても反応してしまう)

よしゃ、10月14日で決まり。

 APSの先輩によると、時間がずれ込む可能性があるからその日の1番目の枠がおすすめ、とのこと。
 数日後、「当日は国連平和大学の○○先生が面接官です」という連絡が来ました。


 そして、面接当日。
 部屋の中には私よりなぜかそわそわしている別の生き物がいました。
 ネコの寅次郎です。8月、出願を終えた翌週に深夜の道路上で保護した仔猫です。

 その寅次郎がいつもより断然興奮気味で、まもなく始まる面接で緊張マックスの私の手足にとびかかってきて噛みつくのです。

「とらっ!やめなさいっ!!」

 そんなことをいっている間に本番の時間がやってきました。

面接官「どう?」
わたし「めちゃくちゃ緊張します」
面接官「緊張する必要なんてないさ!ただあなたの思いや希望を僕に伝えてくれるだけでいいんだよ」

 Zoomで行われたこの面接は1対1ですが、録画され、後ほど選考チームで視聴するとのこと。

 割と和やかなムードで進んでいたかのように進んだと思われた面接でしたが、緊張のあまり途中から私がバグり、「program」と「problem」が頭の中でごちゃごちゃになる事件が発生。

プロ---・・・ぐら

プロ---・・・ぶれ

「プロ」の後ろに奇妙な間(ま)がある私の”思いや希望”が面接官に伝わったとは実感しにくく、さらに寅次郎がスアレス(ウルグアイ代表)のように私の脚に何度もタックル&噛みつきをしてきて、もう、何が何だか。

「ったいなぁ!んめろや!センセーに言うぞ!」

 あっという間に15分ほどの面接は終了してしまいました。


 面接後、「ああいえばよかった」という後悔の念が次々に襲ってきました。


苦しかったー。


つづく…

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集