復活の兆し① やんばる里帰り&アテンド旅
まずは8月30日(金)〜9月2日(月)の3泊4日旅です。
やんばるに最後に帰ったのはフィリピンから帰った去年の12月(あのときはバイクを取りに行くというミッションの元、実家より先にやんばるに帰り24時間も滞在せずに、バイクと共にフェリーで九州入りしたのでした)。
ということで、9ヶ月ぶりです。
1日目は到着が18時半ごろでしたが、そこからいい感じにキレイすぎないレンタカーを借り、私にカメラを教えてくれた師匠・Mさん+やんばるのスーパー博士・Hさんと合流し、21時半ごろから3人で早速山に入りました。
窓全開の車の後部座席で懐中電灯で外の景色を照らしながら、前の二人の細かすぎる生き物の話をきくこの心地よい時間ーーーあ、これこれ、私を癒してくれる時間って、こういう時間だったな、とやんばるに住んでいた日々を思い出したりしました。
この3人が揃っていながら、不思議に思うほど生き物を見ることができなかった夜となりましたが、ハイライトを挙げるとすれば2つ、
・斜面にいたイシカワガエル(成体)の青色個体
・ホルストガエルの見たこともない形での抱接シーン
でした。
結局観察会が終わったのは3時ごろ、そこから崖の上にあるいい感じに鄙びた昭和テイスト漂う宿で仮眠。
2日目はまた早起きして、5時半には師匠と山入り。二人でよく走った林道に入り、ヤンバルクイナ中心に、生き物を探して遊びました。その後、急遽「コノハチョウをみたい」という私のリクエストに応えて本部まで車を走らせてくれました。
その後、合流した友達・ジェームスと3人で名護名物の「たんぽぽ」でカレーを食べました。イギリス人であるジェームスは日本語は全くわからず、それでも師匠は「英語は全くわからない!」と言いながらも積極的に、なぜ固有種が多いのかというテーマに関して、手持ち写真を使いながら丁寧に説明してくださいました。話は沖縄列島の成り立ちにも及び、専門用語が出てきすぎてもはや私も通訳できませんでしたが、身振り手振りで師匠が頑張ってくれました。
現在が英語の講師をしているジェームスには、自然ガイドになりたいという夢があります。でも次の一歩が踏み出せずにいて、自分はどうするべきかと悩んでいました。生き物への愛情が強いMさんの話にジッと聞き入っているジェームスを見て、自分の若い頃を思い出したりもしました(ジェームスはまだ20代前半)。
その後師匠と別れ、宿に荷物を置いた後から弾丸観察旅が始まりました。
内容は以下です。
ジェームス合流1日目:8月31日
たんぽぽ→茅内バンタ→林道→与那覇岳→森林公園→港食堂→18:00〜Hさんとナイトドライブサファリ(〜0:00)
ジェームス合流2日目:9月1日
早朝5:30〜ヤンバルクイナ&ノグチゲラ探しドライブサファリ→鏡地ビーチで朝食→比地大滝→アイス休憩→休憩→遅めのランチ@くにがみ亭→辺戸岬→宇佐浜→レンジャー飲み会→19:00〜港食堂メンバーとナイトドライブサファリ(〜0:00)→星空観察@森林公園
ジェームス合流3日目:9月2日
早朝5:30〜ヤンバルクイナ&ノグチゲラ探しドライブサファリ(ジェームス欠席)→野鳥観察@大保ダム→古宇利島→干潟観察@屋我地→ファーマーズマーケット
盛りだくさんすぎて、最終日の朝ドライブはジェームスが欠席するという事態が発生しましたが、観察機会の多かったこの内容で私自身すごくリフレッシュできました。
また、就職してからの様子を仲間たちに伝えられていなかったので、少しはお話しできてそれも良かったなぁと思います。何せ、私のことを心配してくれている仲間がやんばるにはたくさんいるのです。笑
出張直前なのに出張がらみでトラブル発生につき、宿に帰ってから仕事をする羽目になってしまい、4日間の旅で睡眠時間6時間という鬼のようなスケジュールでしたが、不思議と眠気なんて一つも来ずに、最後までジェームスと楽しく過ごせました。
将来に不安を抱えるジェームス、今回の旅が何らかのヒントになったらいいなと思っていたのですが、その思いが強すぎて少し振り回してしまったかな、と反省する点はあったのですが、韓国に帰ったジェームスからお礼のメッセージが届きました。
Being able to explore yanabaru and it's wildlife so extensively and meet expert guides and rangers was a once in a lifetime opportunity for me and I loved every minute of it. You put so much effort into showing me all the beautiful spots of yanabaru and I can't begin to describe how grateful I am to you for sharing your time and your knowledge of the island with me. I feel a very strong boost of motivation to get busy chasing my dreams now. I don't know how I can ever start to repay you for the generosity you have shown me but hopefully with the support you've given me in making a career in conservation I want to go on to inspire and support many other people in the future just like you have done for me. I also really enjoyed our conversations and I feel very lucky to have a friend of such high quality as you. I look forward to hearing about your Australian trip. I hope you are lucky enough to see a bird that I spoke to you about called splendid fairy wren. Take care Saya and thank you again
ジェームスとは次は奄美に行く約束をしたので、楽しいにしています!
楽しかった旅を終えて東京に帰ったのが21時ごろ、翌日からは中米への怒涛の出張が始まるのでした・・・