本屋さんの魅力
久しぶりの映画鑑賞・・イタリア映画「丘の上の本屋さん」
イタリアの美しい村の一つ、チヴィテッラ・デル・トロント。
舞台は、その村の丘の上にある古書店。
店主リベロと移民の少年エシエンは、本を通して心を通わせる。
本は好きだけど買えないという少年に、感想を聞かせてくれることを条件に本を貸出す。次々と貸出す本によって少年に叡智を授け
誰もが自由で幸せになる権利を持っていることを伝えていく。
隣のカフェのおちゃめな店員や古書店を訪れるお客さんとの会話に
この村の空気と時間の流れののどかさが伝わってくる。せわしいとは程遠く、穏やかな日常に穏やかな幸せがあり、とても心地の良い映画だった。
少年に本を手渡すときのリベロの台詞
「注意深くお読み。本は2度味わうんだよ。最初は理解するために。2度目は考えるために」
「読むときはゆっくり。すると中身が体に染み込んでいく」
リベロが少年にお勧めしている本は、今もなお名著として名高いものばかりで、国が違っても、時代が変わっても、良書は良書なのだと・・観終わったあと、心に残るものがたくさんあった。
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ピアノを弾くことも本を読むことも
身体に染み込み始めると、より深くその世界を知ることができる。
培ったもの、培うものの時間は、いつでもゆっくりだ。
でも、その力は何か難題にあったとき、
動じず静かに対処できる力となるのではないかと思っている。
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本屋さんには、まだ見ぬ世界への扉がたくさんある・・
そんな魅力を教えてくれる素敵な映画だった。