見出し画像

リカバリーの日々(映画感想)

(動かないハシビロコウ・・上野動物園にて)

タダでは起きない。
何かしら何かを得たい。
っと、何かが起きたとき、必ず思う。
失敗も然り。
振り返れば・・失敗からはかなり学べる。
人生の学びは失敗にありとも言える。
そしてそれらすべて仕事に活かせるのも
この仕事ならではないのだろうか・・と思ったり。
いい事だらけの人生に思える。確かにいい人生だ💮

・・・・・・

映画「線は僕を描く」を鑑賞。
モノクロームの色彩と色彩豊かな俳優たち。
静かにゆっくり心に沁みて気持ちが静かになってゆく。

白い紙から生まれる命・・
現実なのか幻想なのか・・不思議な感覚になる。
線の美しさ・・色の濃淡・・命が宿る瞬間にハッとして
筆から生まれるその世界に息を呑む。
絵を描くシーンだけではなく
言葉一つ一つが心に響いた。
___________________________

型にこだわってちゃいけないよ。
力を抜いて。

悪くないよ。
う・・ん、お手本通りじゃね・・・

命かけないとね。
この菊は生きていない。

本質に目を向けなさい。
花の向こうに何が見える?

自分の線は自分で見つける。
その線で自分を描く。

映画の台詞

食についても、学びが多かった。

農場で食材を調達することは、命を頂くことへの感謝だけではなく
線に命を宿すために必要な身体と精神が育つ。
五感が鈍らないように・・本物を描くために本物を頂く・・
そんなふうに思えた。

食事は大事。食材も大事。
「食べる」に集中しながら食べると食事も芸の修行の一つになる。

___________________________

この映画のどれもが音楽に通じている。
力まず、知に頼らず、身体が覚えるまで、
何度も何度も・・無心で。
やがて楽譜の向こう側の世界が聴こえる(見える)ようになる。
なめらかにスルスルと指先から、生きた音を空間へ解き放つ・・
音に魂をともいうかな。音は自分そのものなのです。

一日24時間、どの瞬間も練習に音楽に繋がっているのだと
いつの頃からか、そう思うように、私もなりました。

痛みが引いて、固定していた指は、たった10日で痩せており
今日恐る恐る練習に復帰。
クリスマスへ向けて・・リハビリ練習。
まずはバッハから


私の相棒・・また今日からよろしくね・・