今年最後の贈り物
絵本 「あのこ」 樋勝 朋巳著
小さな「あのこ」は、毎日毎日いろんな物を持って、
小さな窓からやってきます。
持ってくるものは、小さすぎて役に立たなかったり・・・
ときにいたずらしたり・・でも・・
ある日、毎日やってくる「あのこ」が、やってこない。
当たり前のように、毎日やってきていた小さな「あのこ」
・・・
「あのこ」が、届けていたものは、
日々の何気ない小さな当たり前のことと似ている気がします。
当たり前すぎて、気づけないほど小さなこと。
日常は、そんなものの集まりで出来ていて、
大きな出来事には反応できても、
当たり前には反応できなくなっている。
食べることも、着ることも、仕事も、
できることも、今あることも、
そして周りにいる家族も、関わりのある人々も、
なくなって、いなくなって、初めて気づく。
小さなことは、本当はとても大きなことだった、と・・
日常に当たり前のようにそこにあるものを
「あのこ」は手いっぱいの「愛」にして届けている。
小さすぎて見つけようとしなければ見つからないほど小さな愛。
そんな小さな愛に毎日気づけるように
そして感謝できるようにと
今年最後に、小さな「あのこ」が教えてくれました。
よいお年を☆