見出し画像

安堵のドーナツ


非日常とは ある日突然降ってくる。
自然災害もあれば、事件や事故に巻き込まれることもある。

・・・・・・・・

先日 非日常が起こり
対処に追われ すべてが終わったとき
張り詰めていた気が一気に抜けて体が震えてしまった。
震えがおさまるとお腹が空く・・
人の体とは、
危機を乗り越えるための順番を心得ているように思った。
そして、不測の事態が起こったとき、
私はとても冷静に対処できる人であったことに自分で驚いている。
おそらく、舞台の上の経験が対処能力を育ててくれたのだと。

110・・・
感情は一切挟まず、起こったことを的確に、
言葉ははっきりと丁寧に伝える。
聞かれたことに対して、装飾(音楽的にいえば)はつけず、
簡潔に。
感情的な無駄な話をしないことが、作業を円滑にする。

大変であったことには変わりはないけれど、
そこにいつまでも停滞しないということも、
舞台の経験から学んだこと。
何かがあったときの自分自身の対処も
また周りの反応も
自分の気づかない本質が見えるものだと思った。

疲弊している当事者に、さらなる疲弊を与えないよう心がけたい。

・・・・

不思議なのは、非日常を経験したあと食べたいと思ったものは、
普段は食べない「ドーナツ」だった。(グルテンフリーなので)
甘いうえに、更にお砂糖がかかった非常に甘いドーナツを食べて
・・怖かった・・無事でよかった・・と安堵した。
甘いドーナツは体が欲した「安心感」なのかもしれない。
ありがとうドーナツ!