風土改革-自己免疫システム
一国の大統領も総理大臣も社長も、完全な人間なんていない。誰でも自分と向き合うテーマを持っているはずなのである。自ら内省して変容し続けていける人材がいてほしい。その重要性に気づいてほしい。そんな思いを持ちながら、マネージャー層から自己免疫システムのアプローチで1on1を始めた。
実際に進めてみると、本に書いてある通りには進んでいかない。事例はあくまでも事例であってリアルではないことを思い知った。あわててyoutubeのコーチングを何十時間分も視聴しながら、進め方のエキスを盗み取った。
今思うとマネージャーの時の進め方は3年間進めてきた現在の完成度を基準にすると、20%程度だったような気がする。今は様々な哲学とアプローチで肉付けしている。
エニアグラム・ブリーフセラピー・ロジャースの傾聴・NVC・フォーカシング・セドナメソッド・EFTセラピー・ボディワーク・ゲシュタルト療法…etc ありとあらゆるエキスを入れ込んで、ライフレベルのカウンセリング~コーチング~Dialougeまで、どんな人のどんなテーマにも深く対応できるようになってきた。
マネージャー数人までなんとか終了し、そこからは次の役職からリーダーまでを中心に計1800時間相当の対面の場を作ってきた。実際には自ら受けたいと手を上げる人は誰も居ないので、こちらから声をかけて進めている。トップダウンにすると業務職が強くなりすぎて本音が出ないための苦肉の策でもある。
変わりたいと思っている人はほとんどいなかった。対話的に進めることでなんとか本人にとって重要なテーマを一緒に見つけ出してきた。直接的には仕事と関係なさそうな夫婦問題について取り組むこともあった。同じ人間が夫婦関係も築いているので、そこに大事なテーマがあるならば、仕事の人間関係も似たようなことが起きている。だから夫婦問題さえも喜んでテーマとして取り組んだ。
こうして徐々に対象者を広げていった