運動不足は、『年間7兆円』の経済損失を生んでいる。(コスタリカの○○○と同じ)
今回は、『運動不足がもたらす経済損失』について紹介していきます。
今はコロナウイルスが世界で蔓延していますが、
それ以上に世界的に流行している病を皆さんは知っていますか?
それは、、、
①肥満・肥満予備軍
②運動不足
以上2つの問題です。
上記の2つは、
互いが相関関係にあるので両方ともピックアップしたいのですが、
今回は『運動不足』についてフォーカスして取り上げていきます。
※「肥満」については、次回にでも出そうかと思いますので、楽しみにしていてください。
○運動不足は、「世界的流行病」である
皆さんは、運動不足がもたらす個人の経済損失と社会的損失を具体的にご存知でしょうか???
医学誌「ランセット」が特集したシリーズで具体的な数字が発表されています。
2013年の運動不足がもたらした経済損失は、、、
世界で『約7兆円(675億ドル)』だった。。
とする調査結果が、発表されました。
(データとして5年以上前なので、より運動不足の影響は増加していると言われている。)
ちなみに、この数字は「コスタリカの総国内総生産とほぼ同じ額」であることを知って、
私は驚きを隠せませんでした。
しかも、運動不足が要因で世界で、「毎年530万人」が命を落としている状況も私達は理解しなければいけません。
これは「喫煙が原因で死亡する数とほぼ同じ」であり、
運動不足がもたらす世界的損失の推計、データを理解していただいた上で、
皆さんは何を思い、何を感じましたか?
(この研究は、日本を含む142ヵ国についての経済情勢や人口データをもとに調査を行ったもので、対象となった人口は世界全体の93%を含めています。)
この問題は、日本でも将来的に大きな問題になっています。
現在の日本の大きな問題は、『超少子高齢化社会&人口減少問題』です。
そして、この流れを食い止めることは事実上不可能と言われています。
我々にできることは、
「いかにしてこの流れを抑え、後世に未来を残すか?」
が非常に重要課題になっています。
そして、今の日本の運動習慣を持つ人はどの程度いるのでしょうか?
厚生労働省「国民健康・栄養調査」によると、
運動習慣のある人(30分以上、週2回以上を1年以上継続)は、
20〜50代では20%程度しかいないと言われています。
正直、この数字は「少子高齢化問題」と年々人口減少をしている国の理想とする数字とはかなりかけ離れています。
日本は医療や公共衛生の環境が他国よりも整っていて、事実、
日本の平均寿命は、世界でトップクラスです。
※男性約81歳、女性約87歳 (平成28年 厚生労働省調べ)
ですが、平均寿命ともう1つ見なくてはいけない数字があります。
それが、、『健康寿命』です。
日本の平均寿命は、男性 約72歳、女性約74歳 (平成28年 厚生労働省調べ)
※健康寿命とは、日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間のこと。
この2つのギャップが、男女共に約12年以上あります。(最新情報だと、より広がっている可能性が高いと言われている。)
現在の日本の問題改善を加味した場合、この約12年の間の為の費用を医療・介護費用として、コスト(時間・お金etc)をかけるのは、
現在の日本に在住の生産年齢人口に該当する労働者達の生産効率や労働力を下げていますし、日本の人的資源を有効に使えているかと考えたら、疑問に感じます。
若者や生産年齢人口の人たちに依存してしまっている状況が、
医療技術や衛生環境などが高い質で整備されているのにも関わらず、
「平均寿命」と「健康寿命」との約12年のギャップがると言うデータから多少なりとも理解できると思います。
(先天的な病や不慮の事故等もあるので、一概に批判しているつもりはありません)
※注意・補足
医療・介護職の方々の仕事や存在を否定しているわけではありません。
今一度、分析・検証をして、より仕組みの最適化とワンパワーの依存からの脱却と健康意識の向上の必要性を述べているつもりです。
もし気分を悪くさせたなら、私が求める皆さんに提供したい記事レベルでなかったことを悔しく思います。
私は、この記事を見てくださっている方々に以下の3点を強く伝えたいと思います。
1. 運動不足が世界的に多大な経済損失と個人にも損失を与えていること
2.『健康意識&健康知識』の獲得と向上が、最高の自衛であること
3 .運動習慣の獲得、それだけであなたは社会に大きな価値を生み出す
これらをぜひ頭の片隅に意識してもらった上で、
・なぜ現代人は運動不足に陥るのか?
・なぜ運動をしようとしないのか?
について話していきます。
○我々が、運動不足の陥る主な原因(これだけは押さえておこう)
なぜ私たちが運動不足の問題を抱えてしまうのかいうと、
厳密に言うと、個人個人の生活習慣や環境によって主原因は多岐に分かれます。
ですが、皆さんが宇宙人や人並み外れた遺伝子や才能がない限りは、以下の3つの原因が殆どの原因です。
<運動不足をもたらす3つの原因>
①睡眠不足
この記事を読んでいる方でも、睡眠不足に悩まされている人がいるのではないでしょうか?
睡眠不足は、世界的な問題でも有名です。
コンサルティングファームのコーン・フェリーの調査によれば、2018年にはアメリカの労働者の「66%がストレスによる睡眠不足」を訴えていることが統計結果として発表されています。
これは驚きというより悲痛を感じました。
一般的に人間の睡眠時間は、『7〜8時間』は必要であり、
もし睡眠時間が確保できていない場合、、、
⭐️判断力、クリティカルシンキング、問題解決能力、計画・事前準備、脳内での情報整理などの認知機能にマイナスの影響を与え、かつ仕事のストレスを悪化させる可能性もあるのです。
それ以外にも、他者との交流や客観性を著しく低下させます。
これら以外にも睡眠不足は、運動を習慣化させる為に最も重要と言われている『自制心(セルフコントロール)』を大幅に低下させます。
自制心は、己の目的達成の為に、誘惑や衝動に直面した際、自己の意思で感情、思考、行動を抑制する能力をさします。
直接的な外的強制力がない場面、自発的に自己の行動を管理する行動する為に必須になってきます。
ちなみに、セルフコントロールが効かなくなった状態を「脱抑制」と呼びます。
これは、運動不足以外でも、仕事や対人関係、恋愛、家族関係、肥満問題にも有効になります。
最近は睡眠の研究も進み、
遺伝子的に睡眠タイプが4つに分かれていると言われているので、
ぜひ調べてもらうと自分の資源を有効活用し、自らの最適化を実現しやすいと思います。
↓こちらを見てもらうとわかりやすいかも?(私のオススメ)↓
メンタリスト DaiGoさんのサイトです。
②ジャンキーな食事
昨今は、手軽に食べれて、価格も非常にリーズナブルな食品が増えましたね。
ですが、これは私達に真に良い事かと言われたら、はっきりとNOと断言できます。
まず、ジャンキーな食事の定義を説明しておきます。
ジャンク・フードとは???
栄養価のバランスを著しく欠いた調理済み食品のこと。
高カロリー、高塩分だが、他の栄養素であるビタミンやミネラルや食物繊維があまり含まれない食べ物。
(「ジャンク」とは、英語で「がらくた」「屑」の意。)
Wikipediaより抜粋
これに該当する食品に私達は囲まれて生きていると言っても過言じゃありません。
これらの食品を毎度、毎日、年中食べた場合、、、
貴方の寿命、認知機能、収入、生産性、創造性、精神性などあらゆる能力を奪われ、再生不可能な所まで連れて行かれてしまいます。
事実、栄養のバランスが悪いと、
・心臓疾患や高血圧などのさまざまな健康障害が発症確率上昇
・うつ病の危険性が増加
などの研究結果も多数あり、メタ分析もされ、信頼性の高いデータが存在しています。
これだけでも、かなり危険性は伝わったと思いますが、くれぐれも他人事にせず、貴方の人生を守るための自衛として、食事管理や栄養について勉強することを推奨します。
(ジャンクフードや栄養学については、また改めて別記事で書こうと思いますので、お待ちいただけると幸いです。)
③長時間のスクリーンタイム
これは現代人が避けては通れない、避けて通ってもいけない問題の代表格ですね。
スマホなどの依存をWHOが、依存症として認定されたことで有名ですが、
実際ものすごく危険で、人間の根源的機能を破壊しかねない危険性を孕んでいます。
・暇があれば、アプリやパソコンのオンラインゲームを遊ぶ。
・お風呂の中まで端末を持ち込んでLINEやTwitterをチェックする。
・電気を消して布団の中でもYouTubeなどの動画を見てしまう。
など
これらに該当するだけでも、正直インターネット依存症と言えます。
が、正確に一日何時間スマホ等を使用すると危険なのかというと、、
「1日3時間以上」使用している方は、インターネット依存症に該当すると一般的には言われています。
詳しい危険性は多くの媒体などで紹介されすぎているので、ここでは省きます。
なので、ここに読んでもらいたい記事を紹介しておきます。
↓メンタリスト DaiGo さん サイト↓
正直、私の10倍は優位に超えるくらい理解しやすく、データも詳細に書かれていますので、ぜひこれを読んで理解を深めてみてください。
↓自分の記事です。もし興味があればで良いので、読んでみてください。↓
○運動不足を改善したいならこれから始めよう。
話も長くなっているので、
簡潔に「これさえすれば大丈夫!!」といった運動手段を紹介・提案していきます。
ちなみに、WHOでは、週150分以上の運動を推奨しています。
そして、この基準を満たすのは、
世界的にも『成人 23% 、子供 80%』と言われていますので、
運動習慣があるだけで、希少人材になれることを理解してもらった上で、以下を読んでみてください!!!
①散歩 or サイクリング
<条件>
・30〜50分以上/日の散歩習慣、もしくは同程度のサイクリング
→一定レベルでの心拍負荷がかかる運動が好ましいです。
(運動強度:ウォーキング<サイクリング)
②アクティブな趣味
写真やハイキングなどのアクティブな活動を要する活動は、非常に良い習慣と言えます。
スポーツなどの趣味もとても良いです。
ですが、「一定以上の運動強度と心拍負荷」は必要になることを頭に置いておいてください。
そして、アクティブでなくても、
趣味を持つことは人生において総合的に幸福度を高める効果と役割が科学的に証明されていますので、
ぜひこれを機に趣味探しをしてみてはいかがでしょうか??
③瞑想、ヨガ、ストレッチ
個人的にめちゃくちゃにオススメするのが、『マインドフルネス瞑想』です。
近年、数多くの媒体でその効果量や様々なシーンでの有効性について発信されていると思うので、多くは語りませんが、
はっきり言いますと、やって損はないです。
・疲労やストレス管理
・精神的健全性
・認知機能の向上 etc
あげれば多くのメリットがあります。
以下の記事に効果などを書いているので、改めて効果ややり方をインプットをするのはいかがでしょうか?
↓瞑想についての記事↓
今回はこれで終わりになります。
『運動不足』について話をしましたが、これだけ世界的に、かつ個人的にもマイナスな影響があったことには驚きを隠せません。
このデータはきっと皆さんに具体的に運動不足がどれだけ自分達を不利にするかを理解させてくれる良い機会になったかなと思います。
今回も最後まで読んでくださった方は、ありがとうございます。
この記事が皆様の力に少しでもなれたなら、幸いです。
それではまた次回。