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【SELFの本棚】#009 描いて場をつくるグラフィック・レコーディング

(SELF編集部 勝 眞一郎)
SELFはラーニング・コミュニティーです。よって必然的にクロストークや知の交換をしながら作る学びの場を主催することが多くなります。

そうした時に、用いられるのがグラフィック・レコーディングです。レコーダーの方が、場の中で飛び交っている言葉たちの要点と流れを可視化して、グラフィックにまとめていきます。

特に有用なのは、地域づくりで合意形成を図っていく時や、新規事業のアイデアを出しながら収斂させていく時です。最後に出来上がった記録を見ると「いやー、グラレコ(グラフィック・レコーディングを略してグラレコと呼びます。)って神!」と叫んでしまいます。

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レコーダーの方は、わたしたちが熱心に討議している間、モクモクとペンを動かし、時に止まって何かを考え、模造紙に描いていきます。

途中あたりで、一度、参加者の討議を止め、グラレコでそれまでの討議の内容を振り返ると、自分たちが歩いてきた足跡が見えてきます。そこから、終盤に向けての新たな道筋を考え後半を進めます。

場がクロージングするときに、再度描かれたものを全員でウォーク・スルーして、「ああ、これはこうだったね。」と振り返ります。この振り返りが学びの場にはとても効果的です。話しっぱなしになるのを防ぎ、さらに深い思考へといざないます。

そんな素敵な手法であるグラフィック・レコーディングについて、実際に現場で活躍している描き手たちが、使い方や特徴を解説しているのが、この本です。

SELFが度々お世話になっている関 美穂子さんや、私がお世話になっている沼野 友紀さんも執筆陣にいます。グラレコのこんな使い方もあるんだと気づく楽しい本です。


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