【SELFの本棚】#014 描いて場をつくる グラフィック・レコーディング 有廣悠乃編著
(文:SELF編集部 かつ しんいちろう)
すっかり普及してきたグラレコことグラフィックレコーディング。海外ではVisual Meeting などという名前で1970年代から地域や複数の関係者の間での意見交換の場に使われてきました。
私たちSELFでもワークショップなどで使うことがあります。
グラレコを行っていて、私がいいなと思う点を3つ挙げます。
1)話の流れが可視化できる:ファシリテーターのファシリテーションにより意見交換が進みますが、その流れと、途中で出てきた意見がビジュアルに確認することができ、「こういう話の流れだったな。」と確認ができ、そこから新たな気づきも出てきます。ビジュアライズするときのレコーダーの理解力と構成力と表現の技量にいつも驚きます。
2)意見が出やすくなる:色んな角度からの意見もビジュアルにまとめることで、こういうつながりだったのかと確認でき、躊躇なく色んなアイデアを発言しやすくなります。
3)記録としてわかりすい:文字ばかりだと読み返すのが大変ですが、グラレコだと、1枚の絵に収まっているので、1テーマ1枚で話の始まりから終わりまでが一覧できます。
こうしたグラレコの世界を私は「せきちゃん」こと関美穂子さんと一緒にプロジェクトを行って知ることができました。その関さんが執筆者の一人になっている本書は、色んなタイプのレコーダーが、こんな使い方もあるよ、などとさらに広がるグラレコの世界をのぞかせてくれます。
2021年もあと少し。今年一年をグラフィカルに振り返ってみるのは、いかがでしょうか?
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