小さなプライドより小さな一歩
自己肯定感の低い人は、失敗を恐れるがあまり何かを始めることを極端に嫌ってしまう傾向があります。
そのため、他の人より経験が少ない分劣等感が増大してゆき、その結果、さらに自分を責めて自信をなくしてゆくという負のスパイラルに陥ってしまうのです。
その反面、自己肯定感が高い人は、些細な失敗を失敗とは考えていません。
むしろ、経験していないことを初めから出来るとは思っていないので、挑戦することを楽しんでいるのです。
そして、今まで出来なかったことができた時の達成感が、さらに高みへ挑戦するモチベーションとなり、成長速度は加速していきます。
両者の違いは、はじめに一歩を踏み出すか踏み出さないかだけなのです。
前者はそれを失敗したくないというネガティブな感情が押さえつけています。
では、そんな時、私たちはどのように考えれば良いのでしょうか。
まずは、失敗するケースをリストアップしてみてください。
例えば、あなたが仕事の同僚、あるいは友人からずっとやってみたいと思っていたゴルフに誘われたとします。
もしあなたが参加した場合、失敗するリスクは何が考えられるでしょう?
・転倒して怪我をしてしまう。
・誰かにボールを当てて怪我をさせてしまう。
・大叩きして恥ずかしい思いをする。
他にも色々あるのかも、私は以上のリスクを思い浮かびました。
最悪ケースはやはり「怪我をする、させてしまう」ことでしょうか。
しかし、これが発生確率する非常に低く、こんなことを考えていたらゴルフどころか外出することすら出来なくなってしまいます。
つまり、リスクの大きさは発生確率 x 影響度で判断することが必要となります。
では、「大叩きして恥ずかしい思いをする」はどうでしょう。
「大叩きする」の発生確率は高いとは思いますが、「恥ずかしい思いをする」というのは自分の心の反応ですので、さらに分析する必要があります。
では、何故大叩きをすると「恥ずかしい思いをする」のかを考えてみましょう。
・同僚から馬鹿にされるから
・気になっていた女の子に嫌われてしまうから
・自分のプライドが傷つくから
「同僚から馬鹿にされるから」については発生確率は非常に低いです。
何故なら、同伴者は初めてゴルフをやる人が大叩きすることは当然だと考えているからです。
「気になっていた女の子に嫌われてしまうから」についてはどうでしょう。
発生確率は低いと思いますが、万が一初めてのゴルフで大叩きしたあなたを嫌う女性がいたとしたら、その女性のことは忘れて別の女性を見つけた方があなたのためです。むしろ早く気づけてラッキーだったと思いましょう。
最後の「自分のプライドが傷つくから」ですが、これが一番発生確率が高そうですね。
つまり、そのプライドを捨てればさえすれば、簡単に新しいことに挑戦することが出来るようになるのです。
その小さなプライドはあなたの成長を妨げてまで大切にすべきものですか?
小さな一歩を踏み出し、あなたの人生を負のスパイラルから成長のスパイラルに変えてみませんか。