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Youtubeへの動画投稿は慎重に TBSが起こした「SEKIRO」騒動

難易度の高いゲームとして有名な「SEKIRO」。そのゲームの動画投稿を巡って、TBSがある問題を起こしたとして話題になっていました。問題の概要としては以下のニュース記事を見てもらうのが早いかなと思います。


「なんだかちょっとよく分からない」という方のために説明すると、Youtubeへの動画配信にあたっては、「この動画内で使用されている楽曲や映像については著作権を有しています」という設定をするためのコンテンツIDというものがあります。歌手のPVを流していたり、映画やドラマを流したりする場合に、その公式チャンネルなどが設定することで動画を勝手によそで使われることを防ぐためのものです。

今回のことでいうと、TBSの宇内アナウンサーのライブ配信をYoutube上にアップする際にそのコンテンツIDの部分が「有効にする」に設定されたままアップロードされた、ということらしいのです。

おそらくTBS的には、「自分のとこのアナウンサーがやるゲーム実況動画を勝手に転載されたりしては困る」という意味あいでコンテンツIDを有効にしたのだと思います。

しかしながらゲーム実況動画というのは、実際のプレイ部分のみならずゲーム内で使用されているムービーの部分も流れます。どの実況動画でも流れる部分です。当然ここの部分にもコンテンツID関連のことが反映されるため、

「権利はTBSが有している」→「それ以外の動画で使われるのは無断で著作権侵害をしている」

というようにYoutubeのコンピュータが判断してしまい、日本だけでなく全世界で配信されている「SEKIRO」のゲーム実況動画が権利申し立てを受けて配信できない状態になっている、もしくはその動画の収益が全てTBSへと送られる、ということになっているのが今回の一連の“騒動”なわけです。


今回のライブ配信がアップされたのは、形としては宇内アナウンサーの個人チャンネル内のものということになっています。が、TBS的には自社のアナウンサーが下手なことをしては困るということもあるのでしょう。おそらくは動画のチェックやYoutubeへのアップロードなどは、TBS社内の部署か委託された会社もしくは個人が行っているのだと思われます。

そこで起きてしまった今回の大きすぎるミス。日本だけじゃなく全世界を巻き込んでいるというのが、かなりの規模になってしまっていますねぇ。

謝罪は既に宇内アナウンサーからは出ていますが、Youtubeへのアップロード作業に慎重さを欠いていたということを考えれば、TBSそのものが謝罪するような案件ではないかなという気もします。


昨今は誰でもYoutubeへ動画を簡単に投稿できるようになり、特にコロナ禍以降はそういう人が増えてきています。

今回の「コンテンツID」というのは誰でもが取得できるわけではなく、本来は企業だとかいちコンテンツを守るために用意されたものです。しかしながら一般の人が取得できないというものでもありません。動画投稿の頻度が多い方だとか、ある程度知名度のある人などは申請して取得できるものです。

「動画投稿」が簡単にできるようになった現在だからこそ、それをネット上にアップロードする際には慎重に行いたいものです。

今回の「SEKIRO」動画騒動、決して他人事ではないと思います。

Youtubeへ動画を投稿なさっている方は、今一度しっかりと投稿する際の設定を見てみてください。ついついルーチンワークのようになってチェックをおざなりにしていると……何かとんでもないことをやらかしてしまっているかもしれませんよ。


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