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セッションで迷ったら、まずはリズムを掴もう! 〜周りのサウンドをガイドにするコツ〜

こんにちは!ギタリストの飯田正樹です。
セッションに参加していて、「次は何を弾けばいいのだろう…」と手が止まってしまうこと、ありませんか? 初めての曲や慣れないジャンル、あるいは自分のパートが見つからないときなど、戸惑う瞬間って意外と多いものです。そんなとき、真っ先に意識したいのが周りの音をよく聴いて、リズムやビートを自分の中で合わせることです。


まずは周りのリズムを体に取り込む

セッションでは、個々のプレイヤーがそれぞれのフレーズを奏でます。でも、その土台には必ず「リズム」が存在しています。ドラムやベースが刻むビートは、いわば音楽の背骨。

  • 何を弾いていいか分からないときは、一度演奏の手を止めてでも、しっかりリズムに耳を傾けてみる。

  • ドラムのキックやスネア、ハイハットのパターンを頭の中でリピートしてみると、自然と「今、この曲がどういう雰囲気で進んでいるのか」が見えてくるはずです。

頭で考えるだけでなく、体全体でリズムを感じ取ることが大切。足でカウントを取ったり、軽く体を揺らしたりすることで、リズムを身体に刻み込みましょう。これが「自分の演奏を音楽に溶け込ませるための最初のステップ」になります。


シンプルなコードやルート音で合わせてみる

リズムが掴めたら、次は「シンプルなコード」や「ルート音(ベース音)」に合わせてみるのがおすすめです。複雑なフレーズをいきなり弾く必要はありません。

  • 例:ベースやギターの場合なら、まずは曲のコード進行やキーのルート音を当てはめるだけでOK。

  • キーボードや管楽器なら、コード進行に沿ったシンプルな和音や単音フレーズを小さく奏でてみる。

ポイントは音数を最小限にして、リズムと周りの雰囲気に集中すること。無理にかっこいいフレーズを探そうとせず、まずは音楽の土台に自分が溶け込めているかを確かめながら演奏を重ねていきましょう。


周りに耳を傾けることで生まれるアイデア

周りのプレイヤーの音に集中していると、思わぬヒントや面白いアイデアが生まれます。例えば、ドラムがシンバルの刻みを増やしてきたら、そこに合わせて少し派手なフレーズを乗せてみるとか、ピアノが和音を減らしてきたら、ギターがその隙間を埋めるようにアルペジオを弾いてみる、など。

  • セッションの醍醐味は、一人で考えるよりも相手の音から刺激を受けながら演奏を組み立てること。

  • もし誰かがソロを弾き始めたら、その人のリズムや音程感に寄り添うような小さなフレーズを入れて、サポートしてあげるのもいいですね。

こうしたやりとりの積み重ねが、セッションならではの即興的な楽しさを生み出します。


「聴き上手」がセッションを楽にする

何を弾いて良いか分からなくなったときこそ、耳を研ぎ澄ませるチャンスです。上手なセッションプレイヤーは、とにかく「周りの音をよく聴いている」という特徴があります。自分が主役になるときはもちろん全力で演奏しますが、それ以外のときは周囲のプレイヤーのサウンドに意識を向け、「どんな役割で支えられるか」「どう合わせれば一体感が生まれるか」を考えているのです。

また、周りの音を聞き取りやすくするために、各プレイヤーが自分の音量を調整することも重要。セッションは全員が主役であり、同時に全員がサポーターでもあります。自分の音ばかりに集中すると、周りが見えなくなってしまうので要注意です。


セッションはこわくない!

セッションに不慣れな方は、最初は戸惑うことも多いでしょう。しかし、何を弾くか分からないときこそ、まずは周りのリズムを体に取り込む。そして、少しずつでも周囲の音に耳を傾けながら自分の演奏を加えていけば、徐々に「一緒に音楽を作っている」感覚が味わえます。

セッションは、完璧な演奏をする必要はありません。むしろ、楽しみながら仲間とのやり取りを重ねて、音でコミュニケーションしていく場なのです。迷ったときほど、まずは一呼吸おいて周りを聴き、リズムに合わせて体を動かしてみましょう。そこから新しい音楽の扉が開くかもしれませんよ。

僕が主催するセッションイベントについて

僕が月に1度、大塚のライブバー、LIVE × BAR ○で主催しているセッションイベントでは、初心者やセッション未経験の人でも安心して参加できる仕組みを大事にしています。セッションの日程については、イベントの公式Instagramや、僕のX(旧Twitter)で随時お知らせしています。初心者の方、セッションに慣れていない方も大歓迎!ぜひお気軽に遊びに来てくださいね!みんなでセッションやお話しをして楽しみましょう!

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