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セッションでの適切な音量バランスを見つけるための5つのポイント
こんにちは!ギタリストの飯田正樹です。
今回は、「セッションでの音量感」についてお話ししたいと思います。セッションに参加するとき、一番と言っていいほど気を使うのが「音の大きさ」。大きくしすぎると周りが聴こえなくなってしまうし、小さすぎると自分の存在感を出せません。そこで、適切な音量を保ちながらセッションを楽しむコツをお伝えします!
セッションでの「音量バランス」が大切な理由
セッションは、さまざまな楽器が一緒に音を出して音楽を作り上げる場です。
だからこそ、全員の音がしっかり聴こえることが最も大切。
自分だけ音が大きすぎると、他の楽器が埋もれてしまい、せっかくのアンサンブルが台無しに。
逆に小さすぎると、自分の演奏が聴こえないので「どんなフレーズを弾いているのかわからない」という状況になりかねません。
特にギターは音作りの自由度が高いぶん、アンプやエフェクターの設定で大きな音が出やすい楽器です。
セッションの最中は、「自分が主役!」という気持ちよりも、**「全員で一緒に音楽を作る」**という意識を持つことが大切になります。
音量調整のポイント
1. アンプとマスター音量のバランスをチェック
ギターアンプの場合
プリアンプ(ゲイン)とマスター音量をバランスよく調整し、自分の音が過度に歪んだり、大音量になりすぎないようにしましょう。キーボードなどライン出力の場合
ミキサーに繋ぐときはチャンネルのゲインとフェーダー、そして自身の楽器のボリュームとの兼ね合いをチェック。ヘッドホンでの練習時との違い
家で小音量・ヘッドホンで作った音は、いざスタジオやセッションで大きく鳴らしたときに想像以上に耳障りになることがあります。必ずリハやサウンドチェック時に調整しましょう。
2. 周囲の音を「しっかり聞く」
「自分の音」を聴くのではなく、「周りの楽器とのかみ合わせ」を意識します。
ベースやドラムが聴こえなかったら、もしかすると自分が音を大きくしすぎているかもしれません。
ヴォーカルやソロパートがあるときは、その人の演奏・歌声を邪魔しない音量に気をつけましょう。
3. 音の“抜け”を意識する
必ずしも「大きい音=前に出る音」ではありません。
エフェクトやイコライザー次第で、コンパクトな音量でもしっかり主張できる音づくりが可能です。
中域(ミッドレンジ)を少し上げるだけでも、バンド全体の中で聴こえやすさが変わります。
4. ダイナミクスを活かす
ギターのボリュームノブをうまく使うだけでも、弾きながら音量調整が可能です。
「静かに始めて、サビで盛り上げる」など、楽曲の展開やダイナミクスに合わせて自然に音量を変化させます。
セッションではアドリブが多い分、お互いにアイコンタクトをとりながら音量・テンションを合わせていくと、まとまりやすくなります。
5. アンプから少し離れて聞いてみる
アンプの近くだと自分の音が大きく聞こえすぎてしまうことがあります。
アンプから数歩離れた位置に移動してみると、実際の“客観的な”音量がどのくらいかを把握しやすいです。
スタジオやライブハウスなど、部屋の響き方や反響音を含めた「全体のサウンド」を聴くことで、必要に応じて微調整ができます。
セッションは「こわくない」!楽しむコツ
遠慮しすぎない
最初から「音が小さすぎる」と周りも演奏しづらく、逆に「もっと上げていいよ」と言われる場合もあります。遠慮せずまずは適度に出して、そこから微調整しましょう。積極的に周りに尋ねる
「自分の音、どう?」と率直に聞いてみると、相手からも「もう少し下げてほしい」や「ちょうどいいよ!」とフィードバックがもらえます。コミュニケーションのきっかけにもなるのでおすすめです。経験を重ねる
音量感を「このくらい」と言葉で表すのはむずかしいです。実際にスタジオやセッションに参加して、少しずつ耳で覚えながら少しずつ体感を磨いていきましょう。経験を重ねれば、自然と適切な音量感が分かってきます。