列車にて(徒然)

ゴールデンウイーク真っ最中の新幹線に乗るなんて、何年振りの事だろう。いや、もしかして初めて？高速道路の大渋滞やイベントなどの長い列を伝えるニュースを見聞きするたびに、ゲッソリしていたけれど、なんの今はちゃっかりその渦中にいる。

まあ、一昔前のように席を向かい合わせにして大宴会を繰り広げる様子は無いし、子供らが走りまわってお菓子をぶちまける事も無い(んー？少なくなった、かな)ので、人でみっちりしているとはいえ、今のところは、快適だ。

ゴールデンウイーク。らしい。子供の日、らしい。
いいのか？明日死ぬのか？ぐらいの勢いでお金をじゃんじゃん使っている。
江戸っ子か。違うけど。

1人で出かける。ああ、子供が泣いている。
泣いても良いのだ、お子よ。

・・・

「なんだか家の中で居場所が無いような気がするんだよね」
ウツウツとしていた気持ちを夫にぶつけた。
「私だけが、居場所が無い気がする」

じーっと私の顔を見ていた夫は、
「俺も居場所が無いと思う時があるよ」と言った。

そう。あなたも。

私も。

居場所が無いんだね。二人揃って。
勝手なもので、少し楽になる。
若い時とは違って、正面からガッツリ話し合いましょうなんて事はしない。話し合ったって日々の事で忘れていくから。

もし、離婚しようと言われたら分かりました、と言うだろう。その逆もきっとそうだろう。

居場所が無い。
そんな事で心が楽になる不思議。
今は、仲良し。(謎言葉)

さっ、行こ行こ。