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寝込んで思い出したこと

過去を振り振り返ると、若気の至りというにはあまりに情けない出来事が二つある。
いや、もっとあるんだろうが、情けないレベルで言えば最高ランクであり、それはもはやトラウマに近い。

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若き頃私はお茶を習っていた。お茶の先生は、結婚と同時に習い事を辞める私の為に、お祝いと送別会を開いてくださった。

しかし私はすっかりその事を忘れてしまい、自宅で寛いでいたのだった。鳴る電話を受けても最初は気付かず、だんだん顔面蒼白になっていく私。とにかくその場に駆けつけて、謝り倒し、針のむしろの数時間を過ごした。
呆れて、軽蔑されただろう。
結婚後に一度ご挨拶に伺ったが、若干素っ気なくされたのは、もうしょうがないと思っている。

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友人の披露宴に出席した。そこで予想外に友人代表のスピーチとして私の名前が呼ばれたのだ。
招待状には確かにスピーチをお願いします、と書いてあった。あったけれど、、私は各テーブルにマイクが回ってきて一人ずつ何かを語る程度のものだと勝手に勘違いしていたのだ。
まさか人前でお祝いを述べるとは思っていなかった。

臨機応変に対応できる訳もなく、頭が真っ白になってしまい、トンチンカンな事を言ったと思う。友人の晴れの日なのに。
フリーズした私に、頑張れーと声援を送ってくれた誰かの声は未だに覚えている。頑張れー。
披露宴が終わりホテルに戻るタクシーの中で、友情が終わった。と思いながら外の景色を見るともなく見ていた。本当に申し訳なかった。(ありがたい事に友情は今でも続いている)。

二つとも20代での出来事だ。時を戻したいくらい情けない。

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娘と息子が20才になり、自己責任の年代に突入した。しっかりね。気をつけてね。恥かきも勉強だけど、程度ってものがあるしね。
そして、20代かあ。私も20代があったんだなあ。遠いような近いような。いや、うーん。
40代はケツ。。いやいや何でもない。