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紙の本は時代遅れ?

生産性という魔法の言葉の罠

皆さんはYouTubeで本要約系動画をご覧になってことはありますでしょうか。

私も何度も本要約系の動画にお世話になりました。

これからお話することは

本要約系動画を否定する訳ではありません。

本要約系動画を見て、その本を実際に購入し、1冊通して読んだ。

という方もいると思います。

本要約系動画は短時間で重要なトピックを抜粋し、
我々に情報を共有してくれる優れものです。

ですが、だからこそ気づいてしまったことがあるのです。

その動画を20〜30分見て、
その後の実生活で生きた試しがない。

みなさんも心当たりがあると思います。

その時は
「なるほどぉ! これで本を文字で追わずに、短時間で習得したぞ!」
と思っていると思います。

ですが、1日経てばほぼ覚えていません。

むしろ、言われなければその動画を見た事も思い出せないと思います。

最近はよく生産性という言葉を耳にします。

生産性という言葉を表面上だけ受け取り、勘違いしている人が沢山居ます。

沢山の本要約系動画があり、
沢山のチャンネル登録者数がいます。

でも実際どうでしょう。
「あの本要約系動画があったから
今の私があるんです!」

と語っている有名人、お金持ちは居るでしょうか。

いませんよね。

私なりの結論です。
『生産性と時間の短縮は関係ない。』

ではそれは何故か。
それをお話していきます。

本当の生産性とは

生産性とはなんでしょうか。
ここでWikipediaの言葉の定義を見てみましょう。

経済学における生産性(せいさんせい、英: Productivity)は、経済政策に対する生産要素(労働・資本など)の寄与度、あるいは、資源から付加価値を産み出す際の効率の程度である。次の式で定義される[1]:
生産性 = 産出量 / 投入量
すなわちより少ない投入量(インプット)からより多い産出量(アウトプット)が得られるほど、より生産性が高いという関係にある。ゆえに生産活動の効率性を測る指標として利用される。

Wikipedia参照

端的に言えば、

生産性とは、 どれだけ効率的に生産できているかを示しています。

「生産性が高い=少ない資源で多くの成果を上げられている」ということになります。

ここで私が言いたいことは、

『少ない資源で本当に多くの成果を挙げられているのか』

ということです。

勿論、より短時間で成果をあげられるのなら、それに超したことはありません。

ですが、短期の時間投下で得られるものが無いに等しいものを

どれだけ積み上げても、
それはむしろ生産性が低い。
と言えます。

成果=生産性×投下時間

です。

成果を出すということは、
結果を出すということ。

生産性の低い行動に幾ら時間を投下しても、成果は出ません。

本要約系動画を見て、あなたの成果に直結しているのなら良いと思います。

振り返ってみてください。
本当にそうでしょうか。

本というのは1冊読み切るのには
本のページ数や難易度にもよりますが、

1時間〜3時間はかかると思います。

その時間を無駄と感じる人がいると思います。

だからより短時間でその本の内容を理解できる動画にしがみつく。

大事な部分のみが短い時間で語られていると思いますが、

その大事な内容をきちんと理解するために

その前後数十ページにわたって著者の実体験や、例を挙げて説明しています。

その手順を省くと本当に理解することは難しいでしょう。

時間をかけて学ぶからこそ本当の知識が身につく。

生産性とは、ただ短時間で済めばいいわけではありません。

読書に数時間かかったとしても、

その本の内容をしっかり自分のものにし、現実に生かせれば、

それこそ生産性が高いと言えるでしょう。

いかがだったでしょうか。

成果を出すためには時間の投下が必須です。

すぐに自分のものになる魔法はありません。

読書をありのまま楽しむ。
そしてそこから学びを得る。

読書は娯楽と学習の一石二鳥であると
私は思います。

是非、紙の本で1ページ1ページ噛み締めながら楽しんでみてくださいね。

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