風の時代に私が見たもの

金色の船が空を飛ぶ
ガレキの鉄くずの山から堂々と

いくつかの金色の人型を吊り下げて浮かぶ
磁力で鉄くずを選り分けるように

いつの間にかいつの間にか
船の中にはたくさんの人がいる

金色の船はシャボン玉の中にあるようだ
たくさんの人が吸い上げられていく

彼らは先導者で指導者?
金色の船の磁力で地球でさえも浮かび上がる


こんな光景がね、浮かび上がってきていたから詩にしていた

今、その船はスイッチが切れてるのか真っ暗でスクラップみたいにうちやられてて

お役目は終わったのかな? なんて思う

船の中にいた人たちは、地球から吸い上げられた人たちは、地球から分離したような、シャボン玉みたいな

一つ異なる地球という次元にいて、混じり会えるけど混じり合えないみたいな感じ

2極化って、こういうことなんだろうか?

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石佳の日常 (詩人)
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