石佳の日常 (詩人)

自作自由詩人 HssHspかもしれない人 世界中で本が出版されるようになる(人˘︶˘…

石佳の日常 (詩人)

自作自由詩人 HssHspかもしれない人 世界中で本が出版されるようになる(人˘︶˘*)♡*。+ Amazonにて「つぶやきの詩」発売中♬

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新しい詩の本

2022年2月22日に3つめのTwitter詩集  そら 「宇宙から煌めきが落ちてくる」を 無限ブックスより出版致します ゴールドっぽい表紙がええなぁ…と、こんな色味になりました♪ ただいま、無限ブックスにて審査中… たくさんの方に読んでいただけると嬉しいなぁ、と思います うち、詩集って、ちょっと時間あるときにパラパラできるし 何度だって気が向いたときに読み返したり、 お気に入りの詩は、しおり挟んで、気分が落ちてるときに読んだりできるし 結構、コスパいいような気

    • 龍あるいは流

      リュウは今日も飛んでいる 雲に紛れて遊んでいる 陽炎のようにゆらゆらゆらゆら 時折雲が、雲でない動きをする リュウは意外と晴れた空が好きだ 雨空を急流下りのように遊ぶのも楽しい ただ、雲間を8の字のようにくねるのも好き 時折小鳥が、ふざけて背中にとまるのも リュウは今日も飛んでいる 雲に紛れて遊んでいる キラキラキラキラ、空が鱗で光り瞬く 時折、リュウは楽しげに笑う

      • 遠くかみなりが鳴っている 音も光も間隔も不規則に 夜闇の中で遠く遠く…… まるでねこのお腹の中みたいだ あの不規則な音はノドを鳴らす音 あの不規則な光は獲物を見つけた瞳 時折ねむりを妨げられながら ねこのように丸くなりながら 夢のように、うつらうつら

        • 電車

          毎日どこかで誰かが何かに捕まって 電車は時間通りのようでそうでもなくて 駅のホームでは文字がかすれて 階段にたくさんのトリが止まっている 昨日見た顔を今日見かけない 小刻みなダイヤが無秩序に人を運ぶ 箱の中では現実逃避が始まる 誰も彼もが無関心を装う 手持ちの本にスマホに広告に あるいはどこにも定まらず けして誰にもけして何にも 目線も皮膚も触れないように

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          60本

        記事

          種には意思がある 自分はどこで咲きたいのか 明確な意思をもって 産まれた土地で 川や山を越えたその先で 気流に乗って海まで越えて 自分の生きたいその土地まで…… 種には意思がある 綿毛のように風に運ばれ どんぐりのようにリスに運ばれ イチゴのように鳥に運ばれ 遠く遠くあるいは近く 自分の望む土地までずっと そこを死に場と見定めるまで……

          窓際に活けられた一輪の花が 無機質な壁のそばの優しい彩りが 「まだ私はあなたを忘れていませんよ」 と、でも言いたげに 美しい色でうなだれがちに自分を見ている その花はけして枯れずに変えられて 季節が移ろい、窓の向こうが冬になっても 変わらず美しい色で自分を見ている 「まだ私はあなたを忘れていませんよ」 美しい色が言う 季節が移ろうとも変わらず 居心地のよいこの部屋に 清潔の匂いのするこの部屋に

          君は嘘をつく キレイな瞳で嘘をつく 瞳を逸らさず嘘をつく 優しく笑って嘘をつく 自分のための嘘じゃない 目の前の誰かのための嘘 だから悪気なく何気なく ためらいもなく嘘をつく 君は今日も嘘をつく 自分のことすら欺いて 嘘でないような嘘をたくさん 誰かのために嘘をつく

          君は嘘をつく キレイな瞳で嘘をつく 瞳を逸らさず嘘をつく 優しく笑って嘘をつく 自分のための嘘じゃない 目の前の誰かのための嘘 だから悪気なく何気なく ためらいもなく嘘をつく 君は今日も嘘をつく 自分のことすら欺いて 嘘でないような嘘をたくさん 誰かのために嘘をつく

          銀河に星を撒く仕事をしている

          銀河に星を撒く仕事をしている 永遠に拡がり続ける宇宙の、その先で 暗闇に挫けそうな時は過去の灯りが煌めいて モールス信号のように一定のリズムで 大丈夫だよ、頑張ってきた証はあるよ この広大な黒さの中、微かなともしび この明るさがいつか目印になるといいと思う わからない未来を掻き分け、星を撒いている

          銀河に星を撒く仕事をしている

          星がひとつ、 君のためなら死んでもいいよ、と笑った 僕は君を目がけて進む 止まれないんだ、そうは見えなくても 君は僕とぶつかり、流れ星になった 泣き笑いの顔で、しょうがないね、と 星がひとつ、空から消えて 無邪気にたくさんの人が願いをかけた

          星がひとつ、 君のためなら死んでもいいよ、と笑った 僕は君を目がけて進む 止まれないんだ、そうは見えなくても 君は僕とぶつかり、流れ星になった 泣き笑いの顔で、しょうがないね、と 星がひとつ、空から消えて 無邪気にたくさんの人が願いをかけた

          いつか私の育った街を案内しよう かつては毎日行き来した道を 手と手を取り合って案内しよう 友達と笑いあったたくさんの場所を いつか私の街を案内しよう 通い慣れた路線を店を そしていつか私たちの街になるように だからいつかあなたの街も案内してほしい

          いつか私の育った街を案内しよう かつては毎日行き来した道を 手と手を取り合って案内しよう 友達と笑いあったたくさんの場所を いつか私の街を案内しよう 通い慣れた路線を店を そしていつか私たちの街になるように だからいつかあなたの街も案内してほしい

          あなたの知らない刻(とき)を…

          ねぇ私はあなたの知らない刻を歩いて行くよ あなたの見られなかったさまざまを見て あなたの感じられなかった年月を感じて ねぇ私は、あなたの知らない刻を歩んで行くよ あなたの代わりに見といてあげる あなたの代わりに感じといてあげる ねぇ私は、あなたの知らない刻に身を委ねて いつか必ず、あなたに会いに行くよ だからたくさんお話の種を拾っておくね

          あなたの知らない刻(とき)を…

          命を覚えよう

          命を覚えよう 心に深く刻んで 命が逃げないように 鎖を短く持って 暴れる心は抑えつけて 檻から逃げ出さないように 足に重りを 心の羽は閉じ込めて 苦しみこそが生きてる証 足かせを外して 心を羽化させて 空を飛んで飛んで…… 鎖も檻も重りも 言われるがまま 自ら付けたもの 意味のないものは置いていく 果てしない喜びとともに 命を覚えよう

          ロッカールーム

          整然と並んだ灰色の箱 こんなどこにでもありそうな こんな誰にでも想像できそうな景色が いずれいつか懐かしくなるのだろうか? 雨が降った日は少しだけ好き とりどりの傘たちが頭上で開いて 濡れた洋服たちもかけられて ほんの少しだけいつもより華やかで 誰かが隙をついて悪戯をして とりどりの傘の色が移ればいいのに 個性なんて必要ないみたいに 灰色ばかりが整然と並んでいる

          遺伝子

          私はあなたにそぐわない 何を成しても何度成しても 所詮私はその程度 物差しはいつでも違う 比べるのはいつも優秀な誰か そして私を嘲笑う 蛙の子は蛙と言いながら なぜさらに貶めるのだろう? 同じ蛙をなぜ笑うのだろう? 明確な考えは押し殺されて 言葉はまるで通じないようで 記憶でしか語れない、真実はどこ? 足りないのはきっとあなた自身で 満たされないのもきっとあなた自身 だからきっと、あなたと私はそぐわない

          優しい声が呼んでいる 名前を、名前を 世界に一つだけの声音で 音は夏空に溶けていく 木陰にまで声は響く はやく行っておやりと木々が言う 名前を呼ばれるのはくすぐったくて嬉しい 少し恥ずかしげに駆け寄って ただ一つの優しい声音を心に閉じ込める

          優しい声が呼んでいる 名前を、名前を 世界に一つだけの声音で 音は夏空に溶けていく 木陰にまで声は響く はやく行っておやりと木々が言う 名前を呼ばれるのはくすぐったくて嬉しい 少し恥ずかしげに駆け寄って ただ一つの優しい声音を心に閉じ込める

          歴史

          今、歴史のなかにいる 誰もが知りうる偉人とともに 誰もが覚える名前とともに 彼は彼女は今、どのように見えるのだろう? キラキラしい光をまとい、神様のように 誰からも崇められているのだろうか? 死してのち広く名前が知られるのなら まだ時代が追いついていないのなら 彼は彼女は一体どのように見えるのだろう? 誰もが覚える名前とともに 誰もが知りうる偉人とともに 今、歴史のなかにいるのに……