窓際に活けられた一輪の花が
無機質な壁のそばの優しい彩りが
「まだ私はあなたを忘れていませんよ」
と、でも言いたげに
美しい色でうなだれがちに自分を見ている
その花はけして枯れずに変えられて
季節が移ろい、窓の向こうが冬になっても
変わらず美しい色で自分を見ている
「まだ私はあなたを忘れていませんよ」
美しい色が言う
季節が移ろうとも変わらず
居心地のよいこの部屋に
清潔の匂いのするこの部屋に
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![石佳の日常 (詩人)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37198124/profile_de049b534aead5d50882b98eb386aeb9.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)
窓際に活けられた一輪の花が
無機質な壁のそばの優しい彩りが
「まだ私はあなたを忘れていませんよ」
と、でも言いたげに
美しい色でうなだれがちに自分を見ている
その花はけして枯れずに変えられて
季節が移ろい、窓の向こうが冬になっても
変わらず美しい色で自分を見ている
「まだ私はあなたを忘れていませんよ」
美しい色が言う
季節が移ろうとも変わらず
居心地のよいこの部屋に
清潔の匂いのするこの部屋に