総合格闘技化したビジネス

先日、takramの佐々木 康裕さんからお話を聞いたので、シェアします。

お話のサマリーから。

CL特論 - takram佐々木さん

衝撃を受けたハイ・コンセプト

佐々木さんは、ダニエル・ピンクの「ハイ・コンセプト」を読んで、物凄い衝撃を受けたらしいです。
佐々木さんは伊藤忠商事で新規事業開発をやっていたらしいんですが、それまでのビジネス領域での「アタリマエ」からのオルタナティブな提言に魅力を感じ、イリノイ工科大学のInstitute of Design(ID)に留学したそう。

個人的には

「物語」「共感」「遊び心」「生きがい」

この辺りは、本当に大事な要素だし、
今出てきている新しいビジネスも、この辺りをしっかり意識していますよね。D2Cとか。

生きがいってのは、まさしく「PURPOSE」の概念にも通じるなと。

「超・多様性」と「創造性への非依存」

それで、佐々木さんが通われたIDで叩き込まれたのが、

「超・多様性」「創造性非依存の再現性のあるアプローチ」

だそう。

超・多様性
デザイン思考や論理思考等を有機的に組み合わせた新しいアプローチが必要である
創造性非依存の再現性あるアプローチ
創造性やインスピレーションに依存せず、高い再現可能性を持った規律的プロセスとして新規事業創出を行う

「Puzzle」と「Mystery」

超・多様性のアプローチが必要となる背景として、現代はVUCAという時代であり、明確な解がないwicked problem(やっかいな問題)の解決が必要となってきている中で、まさしくそれは「Mystery」型の課題と、佐々木さんは言ってました。

論理的ではなく、デザイン思考・システム思考などを組み合わせて、「超・多様性」を活用して、問題を解決するというよりは、まず解決を探索・模索し続けるっていうことなんだろうなと理解

そういう意味では、本当に

「総合格闘技」としてのビジネス

になりつつあるし、まさに博報堂の吉澤さんが言っていた
「TEAMING」の要素もクリエイティブ・リーダーシップとして重要だなと思ったりしました。

武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース第14回(2021年10月11日)にて



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