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逆サイドに思いを馳せる
今年のドラフト会議はコロナの影響で異例づくしの開催だった。
その中で唯一変わらなかったのがスポンサーのリポビタンDと、お馴染み関野浩之アナウンサーの声。
ドラフトで指名されなかった選手の思い
今年のドラフトは高校生216名、大学生158名が志望する中、指名されたのは支配下、育成合わせて123名だった。
指名されなかった人数は251名。指名された人数の2倍の選手が指名されなかったのだ。
ドラフト会議は毎年楽しみで、ドキドキしながら観ているのだが、最後に「選択終了」の画面が現れだすと何だかすごく切なくなる。
指名されなかった選手たちは今どんな思いでいるのだろう。会ったこともない選手たちについ思いを馳せてしまう。
華やかな景色の逆サイドは数え切れないほどの切なさと絶望が折り重なる、哀しい世界だ。
野球の敗者の気持ち
別の話から逆サイドを考えてみる。
野球の試合で自分のチームが勝ったら、当然相手のチームは負けだ。両手を挙げて喜ぶ選手達の逆サイドは悔しがる選手達。中には涙を流す姿もある。
両チームのスタンドも同じだ。勝ったチームの親たちが盛り上がる中、相手チームの親たちは悔しい気持ちを抑えつつ、戻ってくる選手たちに何て言葉を掛けようか、どう励まそうか考えるので精一杯。
勝ったチームの中にも試合に出られなかった選手やその親たちの抱える真の思いは嬉しいばかりとは限らない。
逆サイドには哀しくて悔しいドラマがあるのだ。
逆サイドへ思いを馳せる
だから喜びのシーンのときは、喜ぶとばかりではなく、逆サイドへの気遣い、心配りは大切だと思う。
もし自分のいる場所が歓喜に沸いている時、逆側はその明るさに照らされて闇に沈む。でも彼らがいなかったらこの場は成立していないのだ。
喜びに浮かれすぎない。嬉しい時こそ節度をもって行動しないと相手を更に深く傷つけてしまう。
ドラフト会議で指名された選手たちの控えめな節度ある言葉を耳にするとそういう配慮に溢れていて心が温かくなる。
おまけ
気がつけばドラフトから戦力外通告のニュースへと季節は変わった。
新しい世界への期待を胸に入団を心待ちにする選手がいる一方で、無情な通告を受け、チームを去る者もいる。
ここで夢を終えてしまうことになる選手のことを思うと毎年切なく、行く末を案じてしまう。
華々しく入団する若き選手たちのこれからの活躍を楽しみにしつつ、これまでプロ野球界を盛り上げてきた彼らにも良き出会いやご縁に恵まれますように、そしてこれからの未来が明るく幸せなものでありますようにと、この時期、心から願わずにはいられない。
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